絵の構図を知りたい初心者人向けの記事です。
絵を描いてるんだけどさあ…構図がぜんぜん思いつかない。
かっこいい構図を描けるようになりたいんだけど、何からはじめたらいいの?
考え方やいい方法があったら教えて。
そんな悩みにお答えします。
本記事の内容
- 「フレーム」から描く
- 四角を使って構図を作る
- フレームと要素の割合について
- カンタン背景の作り方
- 構図で動きを表現する
こんにちは、フォックスです!
自分も絵を描いてますが、いつも悩んでいることがあります。
それは、いい構図が描けないことです。
「構図」と言われると、パッと思いつきません。いかにも専門的なイメージです。
そんな私が受講している「お絵かき講座パルミー」で、初心者にもわかるカンタンな構図の考え方と作り方があったので、ご紹介します。
この記事を読んだら、構図というものが少しでもわかると思います。
「フレーム」から描く
絵を描くときは、紙にまずフレームを描くところからはじめましょう。
フレーム?枠ってこと?
私なんかそうなんですが、白い紙を前にして落書きしていると、こんな絵を描いてしまいます。
キャラの顔とか目だけ描いてたり…。
悪いことではないですが、こんなふうに描いていると構図のことは考えてないんじゃないかと思います。
構図を考えるには、完全な自由じゃなくして、フレーム(枠)を描いて、空間を限定することからはじめます。
フレームがあるのとないのとで、何が違うと思いますか?
え?何って‥‥‥
フレームがあることによって空間ができます。
そうすると空間を活かして、何かを伝えることを考え始めます。
まずは完全な自由じゃなく、縛りをつけると、空間を生かそうというアイデアが生まれやすくなります。
絵を描くときはフレームを描きましょう。
ポイント
- A4サイズの用紙にフレーム(枠)を描きます。
- フレームの大きさは自由ですが、比率的にはなんとなく16:9くらい。
四角を使って構図を作る
四角で遊んでみる
フレームを描いたら、四角を描いて遊んでみましょう。
え、四角でいいの?
キャラクターとか背景描くんじゃないの?
キャラクターや背景を描きたいところですが、今回は構図の学習ですし、資料を見ないと描けないものはハードモードです。
構図を学ぶ前に、疲れたり挫折したくないので、見なくても描けるものでためします。
見ないものでも描けるものは、丸や四角です。四角を描いて配置してみましょう。
正解はないの?
正解はないです。自分が思うように自由に描いてみましょう。
大事なことは、自分の描きたいと思った四角が描けたかどうか、どうしようかな、と考えながら描くことです。
どういう配置が自分が心地良いと思うのか?好きなのか?を考えてみましょう。
やり方
- フレームを描きます。先ほど描いたフレームでも良いし、新たに描いてもかまいません。
- 描いたフレームに、四角(平面または立体)を思うままに配置しましょう。
- 描く四角は1個でも複数でもいいし、大きさも自由です。
- 正解はありません。
四角・「静」の構図
次にテーマを決めて四角を配置します。
テーマは「静」と「動」です。
まずは「静の構図」を考えて四角を配置してみます。
それぞれ、どんな印象を受けるでしょうか?
う〜ん…整然としている印象かなあ
等間隔に配置されていたり、水平垂直に配置してみると静かな印象になりやすいです。
立法体にした場合も描いてみました。
やり方
- 白紙にフレームを描いて、「静の構図」を意識して四角(平面または立方体)を配置します。
- 自分が思うような形でかまいません。
正解はありません。
静というテーマに対して、自分がどう考えて、どう感じて描いたのかが大事です。
四角・動の構図
同じようなやり方で、次は「動」をイメージした構図を描いてみましょう。
配置するものの大きさを変えたり、斜めにしてみると動きが出ます。
以上のように、同じフレームで四角を描くにしても、大きさや配置の仕方によって静と動を表現することができます。
やり方
- フレームを引いた後、「動の構図」を意識しながら好きなように四角を配置してみます。
- 自分が思う形でだいじょうぶです。
フレーム内の要素の割合について
フレーム内の要素の割合によっても、構図の印象が変わります。
要素の割合って、どういうこと?
何をどう見せるかでフレームを切ると、同じ絵でも「大きさの割合や配置」によって構図の印象が変わります。
例えばこんな絵があるとます。
キャラクターに焦点を当ててみると、引いた絵よりもキャラクターの関係性を強調した印象になります。
もっと寄って、女の子のアップにすると、キャラクターの気持ちにフォーカスされたような感じを受けます。
このように、フレームが寄れば寄るほど主観的な構図の印象になり、引けば引くほど客観的な表現の構図になります。
同じ絵でもフレームをどう切るかに寄って要素の割合が変わり、何を伝えたいのか、客観的なのか主観的なのか、感情なのか、伝えられることが変わってきます。
やり方
- キャラクターの絵を描いたとします。
- 何を伝えたいかでフレームを切ってみてください。
- 伝えたいことはキャラクターの感情?状況?
- 主観的なのか、客観的なのか?
カンタン背景の作り方
次は余白をカンタンな背景で埋めてみて、構図を作りましょう。
カンタンな背景ってなにさ?
そんなときはエフェクト(効果)で埋めてみるのも手です。
例えば、この絵の余白をエフェクトで埋めてみます。キャラクターに視線を誘導するように描きました。
このように、余白を活用すれば見せたいものに視線を集めることもできます。
構図で動きを表現する
余白の面白さは、埋めるだけではありません。逆に埋めなくても構図で動きが出ます。
何?今度は埋めないっての?
ここにキャラクターが走っている画像があります。このキャラクターをフレーム内でいろいろ移動させてみます。
例えば右に移動してみると、これから左に向かっていくような印象を受けます。
左に移動すると、そこまで走ってきたという印象を受けます。
今度は寄ってみるとキャラクターの主観的になり、感情が伝わってくるような印象になります。
以上のように、フレームの余白も活かすことによって構図に動きを表現することができます。
まとめ
以上、カンタンな絵の構図を説明したけど、どうでしたか?
なるほどねえ・・・ぜんぜん意識してなかったわ。
本来絵って何を伝えたいと思って描くはずだよね。
絵で自分が伝えたいことを、より伝えやすくするためのものが構図ってわけか。
絵を描くときにはフレームを描くことからはじめてみましょう!
それでは、また!
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