絵が上手くなるにはどうしたらいいんだろう?
上手い絵ってどんな絵なんだろう?
こんにちは、フォックスです!
今回はイラストレーターのよー清水先生の「絵がふつうに上手くなる本」から、「上手い絵」とはなんなのかについて要約して解説したいと思います。
本書はイラストの描き方からフリーランスへのなり方に至るまで、著者の知識・経験・アドバイスがぎっしり詰まった良書です。今回の記事を読んで本書が気になった方はぜひ手に取って読んで欲しいと思います。
それでは本日のお題です。
「上手い絵」といえる3つの定義
そもそも「上手い絵」ってどんな絵なの?
筆者は、これができていれば「上手い絵」だと言える次の3つの定義をあげています。
- 立体が表現できている絵
- 伝えたいことが伝わる絵
- 光を感じる絵
一つずつ解説していきます。
立体が表現できている絵
まず上手い絵の第一の定義は、立体で描けている絵であることだそうです。
私たちが生きている世界というのは三次元空間です。
三次元空間とは幅・奥行き・高さで構成されている空間です。この世界のものを絵で表現するなら立体で描くことが大切だと著者は言います。
伝えたいことが伝わる絵
第二の定義は、伝えたいことが伝わる絵です。
具体的にいうと「かわいい女の子を表現したい」なら、その絵を見た人に「この女の子かわいい」と思ってもらえる絵、ということです。
言いたいこと、伝えたいことを、表現したいことが見た人に伝わる絵は上手いのだと著者は言います。
光を感じる絵
第三の定義は、光を感じる絵です。
私たちが見ている風景というのは、太陽やライトの光が物体に反射した光を感知していおり、私たちが見ているのは「光を見ている」ということです。
ですので、光を表現している絵が上手いと定義しているわけなのです。
絵が上達するために大切な8つのこと
定義はわかったけど、実際どんなことをしたら絵が上達するの?
もちろん、定義を読んだだけでは絵は上達しません。
著者はどんな絵の天才でも、絵が上手くなるには次の「8つ」の普通のことを実行しないといけない、と言っております。
- 描き続ける
- 時間をかけて丁寧に描き、完成させる
- 観察する、資料を見る
- 他人の作品を真似する
- 絵を他人に見せる
- 客観的に自分の絵を見る
- 思考錯誤する
- 楽しむ
それでは順に解説します。
①描き続ける
絵は描き続けないと上達しません。
絵はスポーツと似たようなところがあり、技術を理解していても体が動いてくれないから描けないからです。
頭で理解する以上に、体に覚えさせることが大切です。
②時間をかけて丁寧に描き、完成させる
絵を描いたら自分の技術をフルに注ぎ込んで完成させてください、と著者は言います。
絵が上達しない人は1枚あたりにかける時間が少なかったり、絵を完成させていないことが多い傾向があるのだそうです。
どれくらいの時間かけたらいいの?
少なくとも1枚の作品に最低10時間はかけてください、と言っております。
1日どんなに短い時間でもいいから継続して、完成させることを何回も続ければ上手くなります。
③観察する、資料を見る
何を描くときでも資料を見るようにしましょう。最も大事なことは観察です。
④他人の作品を真似する
アナタの好きな人の絵を真似てみましょう。
作家さんのインタビューを読むと多くの場合「〇〇が好き」、「〇〇のオマージュ」とそう言います。どんな作品でも参考があるのです。
真似ることこそ絵の基本だと、筆者は言います。
⑤絵を他人に見せる
絵を描いたら、他人に絵を見せましょう。
人に絵を見せるのは恥ずかしい・・・
恥ずかしいと思いますが、人に見せることで足りない部分を発見することができるし、人から褒められでもしたら嬉しいものです。
⑥客観的に自分の絵を見る
自分が描いた絵は冷静に客観的に見るようにしましょう。
少し離れて絵を見たり、数日経ってから改めて仕上げたりしましょう。
⑦思考錯誤する
このキャラはなんでこんな表示をしているのか、どうしたら可愛くなるかを考えて、考えるだけでなく実際に描いて試しましょう。
⑧楽しむ
そして最後、絵を描くことを楽しみましょう。
絵を描くことは楽しいものです。絵を描く途中も楽しいし、自分が思い描いた通りの絵が描けた時は達成感があります。楽しんで好きになることは上達につながります。
以上8つは全て普通のことすが、アナタはいくつ当てはまっているでしょうか?
絵を描く基本手順を理解する
みなさんは料理をしたことがあるでしょうか?
著者はよく自炊しているとのことですが、美味しい料理を作るためには手順が大事です。絵も同様に手順が大事です。特に初心者の頃は手順通りに描く方が上達できると、著者は言います。
絵の手順とは次の通りです。
- あたり
- ラフ
- 線画
- 下絵を塗る
- 描き込み
- 仕上げ
それでは筆者が実際に実践しながら解説していきます
どこにどんなものを描くか決めて、用紙に印をつけます。
ラフは「大まかな」という意味です。アタリを基準にして大まかに頭の中のイメージを描き出します。
ラフを参考に丁寧な線で輪郭を描きます。
線画からはみ出ないようにしてベースの色を塗ります。
影やハイライトを描き、タッチを入れて情報量を増やします。
フィルタやレイヤーなどで光や影を調整します。
以上、絵の基本手順を解説しました。
ある程度描けるようになると、アタリを描かずにラフを描いたり線画を描かずに色を塗ったりといった手順をアレンジできるようになる、と著者は言っております。
本日のハイライト
それでは本日学んだことをまとめます。
本日のまとめ
- 「上手い絵」といえる3つの定義
- 絵が上達するために大切な8つのこと
- 絵を描く基本手順を理解する
いかがだったでしょうか?絵が上手くなるには、まず上手い絵の定義を知り、ふつうに大切なことを実践し、基本手順を理解することだと学びました。
本記事で本書が気になったらなら、ぜひ手に取ってみることをオススメします。
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それでは、また次回の記事で皆さんと一緒に学習できることを楽しみにしています!