どうしたら女の子の絵を可愛く描くことができるんだろう・・・
こんな悩みに答えます。
こんにちは、フォックスです!今日もお絵かきしてますか?
今回はダテナオト氏・弍藤 潔氏著の『イラスト解体新書』から、女の子キャラをグラビア写真のように可愛く見せるポイントについて紹介します。
アナタは女の子キャラクターを可愛く描けるでしょうか?
私も今までたくさん女の子キャラを描いていますが、「可愛く描けた」と実感できた試しがありません。
本書にはそんな悩みを解決できる、女の子キャラを可愛く見せられるコツがありましたので共有します。
この記事で気になった方は実際に本書を取って読んでみることをオススメします。
それでは本日のお題です。
第1章では、グラビア風のキャラクターが可愛く見えるポイントを2つあげます。第2章は、それぞれのポイントを深掘りして解説します。
それでは、一緒に勉強していきましょう!
第1章 可愛く見せるためのポイント
キャラクターを可愛く見せるためのポイントを解説する前に質問です。
次のAとBの画像のうち、魅力的な女の子に見えるのはどっちですか?
答えはAです。
Bは正面を向いていて、どことなく証明写真のようです。Aの方がグラビア写真のように可愛く見えるのではないでしょうか?
どうしてグラビア写真は魅力的に見えるの?
著者によればグラビア写真が可愛く見える理由は次の2つだと言います。
- 「立体感」演出による、すぐそこにいて触れられそうなもどかしさ
- 顔やポーズの表情からにじみ出る「感情への訴求力」
第2章 構図のコツ
それでは「立体感」と「感情への訴求力」について、それぞれ解説していきます。
立体感を出す
斜めから立体的にとらえる
キャラクターは斜めからのフカンで描きましょう。
上目遣いで目を大きく見せられる上、あごのラインがはっきり出る角度になるので美しい表情を描くことできます。
人の顔に限らず、モチーフは斜めからとらえたほうが立体感が生まれ魅力的に見える、と著者は言います。
アオリに比べると、確かにフカンのほうがアゴがスッキリして見えるな
重畳遠近法を使う
絵には重畳遠近法を取り入れましょう。
「ちょうじょう遠近法」?
重畳遠近法とは絵の中でモチーフが重なる遠近法ことで、自然と奥行きを感じます。
重なっているほうが奥行きを感じるね
これを応用して平面的にならないように人物の手前に手を配置しました。
手があるとないとでは奥行きの感じ方が違うな
感情への訴求力
次に「感情への訴求力」についてポイントを解説していきます。
体の向きと視線方向
今回のようなテーマで美しさをを重視したい場合は、体の向きに対して視線の向きをずらしましょう。
人物の感情表現が複雑になって、まっすぐ見つめるよりも色気が演出されると言います。
視線くれている方が魅力的に感じるね
手を入れ込む
手は顔に次いで心理表現や表情演出に向いているパーツです。手を入れ込みましょう。
手が可愛く描けていればそれだけで可愛い人物として設定されているのがわかる、と著者は言います。
一気に可愛らしくなった!!
顔と手の表情を合わせて可愛い印象にしたり、手の表情を変えてギャップを作ったりと、顔と手だけでも様々な演出が可能とのことです。
中心線に片目を合わせる
画面の中心線に片目を合わせましょう。絵の求心力が増します。
ポートレート写真に良く用いられる方法で、被写体を中央に配置するよりも視線から受ける印象が強い作品になります。
四隅に置く要素
画面内の四隅に置く要素を整理しましょう。
よすみに置く要素?
四隅にあるものが整理されていないと、主役が引き立たず散漫になると著者は言います。
整理されることで背景がシンプルになり、主役が引き立つと著者は言います。
逆に賑やかさを演出しつつ画面を安定させたい場合は、四隅に異なる要素を置いて画面の要素を複雑にすると良いそうです。
へぇ〜これは覚えておきたい技だ!
表情を隠す
あえて表情を部分的に隠してみるのもアリだと著者は言います。
例えば片目が隠すことで視線がもう片方の目に誘導されて、際立って記憶に残る作品になると言います。
表情を部分的に隠すことで意味深な雰囲気になります。あえて一部を隠しておもしろい構図を狙ってみるのもアリだと言います。
ミステリアスな雰囲気になるね
第2章をまとめます。
【まとめ】立体と構図を使いこなそう
それでは本日の学習のまとめます!
キャラをグラビアのように可愛く描くには、「立体感」と「感情への訴求力」する構図作りがポイントである
「立体感」を出すにはフカンを使って美しい顔のラインを作り、重畳遠近法を使って奥行きを出す
「感情への訴求力」するには次の方法が有効である
- 体の向きと視線をずらして色気を出す
- 手を入れて表情を演出する
- 中心線に片目を合わせて絵の求心力を増す
- 四隅に置く要素を整理して主役を引き立たせる
お疲れ様でした!いかがだったでしょうか。
立体的に描くことは絵的に大事だと思っていましたが、そこにあって触れられそうに描くとか、重畳遠近法や四隅にある要素の整理までを意識してませんでしたので、とても参考になりました。
本書はこの他にも、基本的な人物の描き方やポーズの考え方など、イラストの基本的な描き方についての情報が満載です。わかりやすいので初心者にも安心して読むことができます。
もしアナタも同じように悩みがあるなら、本書を読めば解決するかもしれません。気になったらぜひ手に取ってみてください。
以上、フォックスでした。それではまた!
イラスト解体新書