- 神絵師の描く宝石のような目を描きたい
- 目の描き方のノウハウをもっと知りたいけど情報がなかなか見つからない
- 良い参考書があったら知りたい
- 『きらめく瞳の描き方』の感想を知りたい
神絵師の宝石のような瞳を描きたいけど、じっさいにどんなふうに描いているのか制作工程がよくわからないよね
こんな悩み答えます。
こんにちは、フォックスです!
キャラクター制作やブログでお絵かき初心者向けにスキルアップ情報を発信しています
この記事では宝石のような目の描き方が知りたいアナタに『きらめく瞳の描き方』をご紹介をします。
本書は総勢17人のプロのイラストレーターさんたちによる、描き下ろしイラストによる瞳の書き方が解説されています。どの人の描く瞳もキレイでまるで宝石図鑑で、筆者は読んで何度もため息が出ました。
この本を読めば神絵師の目を描くことができるのかがわかります。
【前半】瞳の描き込み
今回は本書の絵師の1人である、お久しぶり先生が解説している『ガーリィな瞳の描き方』を実践します!
左の絵が着手前、右の絵が描き込み後で完成絵です。
お久しぶり先生が使用しているソフトはSAIですが、この記事ではメディバンペイントで描きました。
レイヤー構造は以下です。
線画フォルダ、髪、目、肌レイヤーがあります。
線画フォルダには線画のレイヤーをまとめています。髪、目、肌レイヤーはベースカラーでベタ塗りしています。
①目の形を整える
それでは始めます。
最初に瞳孔、まつ毛、眉毛、二重まぶたの形を整えます。
目のレイヤーに鉛筆ツールで黒目の上半分を濃い色でグラデーションし、瞳孔は黒く塗りつぶします。
線画より上に新規に「目・厚塗り」レイヤーを作成し、まつ毛、眉毛、二重まぶたの形を整えます。
目頭、目尻側のまつ毛の先をオレンジ系の色でグラデーションをして周囲となじませます。
②まつ毛に立体感を出す
次にまつ毛に立体感を出していきます。
黒目のフチと瞳孔をぼかし、まつ毛には立体感を出します。
ぼかしは、ぼかしたい対象の近くの色を適時スポイトツールで吸いながらぼかす部分へ塗るのがコツです。
③黒目やまつ毛にギザギザを入れる
黒目のフチや白目の境界線にギザギザを描き足します。
この処理をすることで、瞳に宝石らしさが表現できて印象的に見えるようになるとのことです。
④瞳に色を入れる
黒目の下部に別の色を入れます。
⑤ハイライトを描き足す
続いて瞳にハイライトを描き足します。
「目・厚塗り」レイヤーの上に新規で目のハイライト用のレイヤーを作り、瞳の上にブラシで白を塗ります。
まつ毛の影や目に映り込み周りの景色などを意識してハイライトを消しゴムで削ります。
ハイライトは少し薄くして周囲となじませます。
⑥レイヤーを統合する
最後に白目と黒目の境界線の上にもハイライトを描きます。
ここまで工程の前半は終了しました
【後半】仕上げ
後半は仕上げです。仕上げでは以下のことを行います。
- 塗り残しや線画を整える
- 髪の毛にハイライトを描き足す
- 色味を追加する
髪の毛にエアブラシでハイライトを描き足します。
新規レイヤーを作り、肌や瞳、髪に色を追加してオーバーレイで明るさを調整します。
完成しました!
総評
今回は神絵師の瞳を目指して本書を実践して検証してきました。最後に本書の所管をまとめます。
本書の感想
- プロの瞳の描き方がわかる
- 説明が端折られていてわかりにくいところはある
- 全てデジタルの作画なのでアナログでの描き方の解説はないので注意
- SAIやCLIP STUDIOがメインに使われており、読む側がある程度ツールの使い方を知ってないといけないので、中級者向けの印象
- 目の塗り方だけでなく線画や下塗りの解説も若干ある(本当に若干)
本書の良いところは、瞳だけを解説した本であること。
しかも、現役プロによる目の描き方だけを集めた参考書というのは珍しいと思います。ハッキリ言って営業秘密レベルのノウハウを惜しげもなく披露しています。
もっとキレイな目を描きたいときや、新しい目の表現を探しているなら本書は参考になると思います。
いまいちだと思ったところは、作成工程が結構はしょられていることです。それと、デジタルツールが使える人前提向けの解説です。デジタルを使えてある程度描けてきている中級者向けな印象です。
全くの初心者向けでないと思いましたが、瞳の表現をレベルアップしたいなら参考になる本です
他にもたくさんの絵師さんの目の解説が掲載されていますので、気になる人は読んでみてください。
きらめく瞳の描き方