Switch版「ファミコン探偵倶楽部」レビュー【ネタバレ無し】

今回はSwitch版『ファミコン探偵倶楽部』(以下ファミ探)をプレイしてクリアしたので、感想含めて本作を紹介したいと思います。

そもそもファミコン探偵倶楽部って何?

プレイしてみたいけどリメイクなんだよね?

新規でも楽しめるの?

こんにちは、フォックスです!

今回は任天堂から発売された「ファミコン探偵倶楽部」についてレビューします。買った人も、買ってないけど気になっている方の参考になれば幸いです。

ファミコン探偵倶楽部とは

まずファミ探を知らない人もいると思いますので軽く解説します。

『ファミコン探偵倶楽部』(以下「ファミ探」)は、任天堂アドベンチャーゲームシリーズです。

オリジナルの1作目『消えた後継者』は1988年に、2作目の『うしろに立つ少女』は1989年に任天堂のファミリーコンピュータ ディスクシステム用ゲームソフトとして発売しました。

3作目の『BS探偵倶楽部 雪に消えた過去』は1997年にサテラビューで配信されました。

このうち2作目は1998年にスーパーファミコン用ソフトとしてリメイクされてニンテンドーパワーで配信されました。

ディスクシステム、ニンテンドーパワー、サテラビュー・・・こんなハード名なんて聞いたことないよって方も多いと思います。私も3作目のサテラビューは持ってなかったのでプレイできていません。

今回のSwitch版『ファミコン探偵倶楽部』は、「1」と「2」のリメイク作品です。2は3度目のリメイク、1については前作からおよそ33年ぶりリメイクです。

フォックス
フォックス

私は小学生のとき、このゲーム遊びたさにディスクシステムごと友達から借りてプレイしました

アキ
アキ

よくその友達貸したな・・・

ポイント

・Switch版のファミコン探偵倶楽部はディスクシステムででた「1」と「2」のリメイク作品である

・ジャンルはアドベンチャーである

ゲームシステム

ファミ探がどういうゲームなのかというと、コマンド選択式のテキストアドベンチャーで、主人公は探偵となって殺人事件を解決するゲームです。

コマンド選択って、ドラクエみたいなやつか

メニューで「聞く」とか「調べる」などのコマンドを選択して、ゲームを進めます。

育成や収集要素はありません。プレイヤーがやれることは事件解決を目指して、推理してコマンドを選ぶだけです。

行き詰まったと思ってもコマンドをどれか選び続けていれば必ずクリアできますから、ゲームが苦手な人でも安心して遊ぶことができます。

アキ
アキ

コマンドを選ぶだけ?それがおもしろいの?

フォックス
フォックス

ファミ探はストーリーと謎解きを楽しむのが目的のゲームなんだ

ポイント

・ファミ探はコマンドを選んでゲームを進めるシステムである

・難易度は低く、誰でもクリア可能である

ストーリー

ファミコン探偵倶楽部はストーリーと謎解きをテキストを音楽と音声で楽しむゲームです。

パート1の「消えた後継者」とパート2の「後ろに立つ少女」は話はそれぞれで完結するので単作でも楽しめますが、時系列的につながっていますので両方プレイするとより楽しめます。

「消えた後継者」ストーリー

記憶喪失となった探偵の主人公が、綾城家の当主の死や「呪い」の伝説で起こる連続殺人事件の謎を解く

「うしろの少女」ストーリー

行方不明の親を探す主人公が探偵に拾われ、女子高生殺害と「うしろの少女」の噂の謎を解く

フォックス
フォックス

事件はどちらも都市伝説と結びついていて、ホラータッチなのが特徴です

私は初プレイが小学生でその時は怖かったですが、Switch版はグラフィックが一新されてマイルドになった印象があります。怖いかどうかは人によると思います。

また、このゲームを支持しているファンは完成度の高いストーリーを絶賛しています。理由は次の通りです。

ストーリーの良い理由

  • 殺人事件と都市伝説と結びついたサスペンスホラーで、ミステリー小説のように推理する楽しさがあること
  • 意外な人物が真犯人である
  • 「うしろに立つ少女」の衝撃的な結末
  • 「1」と「2」を通して主人公の秘密がわかる

特に「うしろに立つ少女」の結末は、心臓が飛び出るほど怖かったのを今でも忘れません。

ポイント

・ファミコン探偵倶楽部はストーリーと推理を楽しむゲームである

・ホラーテイストはあるが(そこまで)怖くはない

リメイクされてバージョンアップした点

アキ
アキ

リメイクされたけど、旧作と何が違うの?

リメイクが旧作と違う点について触れます。大きくは次の点です。

  1. ビジュアルが一新された
  2. フルボイスになった
  3. BGMがアレンジされた
  4. 環境設定ができる
  5. その他

ビジュアルが一新された

今作ではグラフィックがフルリメイクされました。キャラクターデザインをはじめ、背景CGやユーザーインターフェースが全て描き下ろされており、ドット絵から比べれば、とてつもなく高画質で美しいビジュアルになっております。また、キャラクターは2Dイラストですがライブ2Dで動いています。

フルボイスになった

昔はキャラの声は無かったんですが、今作はフルボイスになりました。しかも名だたる有名声優さんを起用しています。

主人公は緒方恵美さん、ヒロインの声は皆口裕子さんです。

声の演出力は大きく、ドラマへの没入感がさらに高まっています。

BGMがアレンジされた

BGMもフルアレンジされました。ファミ探の曲は個人的に好きなので、どんなふうにアレンジされたのかも楽しみながらプレイしました。

環境設定ができる

また、本作では環境設定ができます。主だったものは次の通りです。

  • ボイスのオンオフや「レトロ」に切り替えられる(レトロにするとセリフがファミコン版の電子音になる)
  • Switch、ファミコン、スーパーファミコンのBGMをゲーム中に好きなタイミングで切り替えられる(スーパーファミコンに変えられるのはパート2のみ)

オールドファンにとって音源切り替えは本当に嬉しい設定です!

他、今作ならではの要素

他、細かいですが追加要素を記載しておきます。総じて旧作より遊びやすくなりました。

  • セーブファイルは3つ、オートセーブは1つ持てる
  • 主人公の名前はパート1、パート2両方持っていたら片方につけた名前が使われる
  • セーブのロードすると、あゆみちゃんがそれまでの事件のあらすじを読んでくれる
  • 「捜査手帳」に情報があると追加される(登場人物が多いので助かる)
  • オートでテキストを流せる
  • 過去ログを見られる
  • UIを非表示にできる(スクリーンショットを撮りたい時に便利)
  • クリア後に「音楽鑑賞」モードが追加される(SwitchのBGMのみ)
  • パート2のみ、クリアするとプレイヤーの性格診断やあゆみとの相性度結果が出る(これはスーファミと同じ)
ポイント

・ビジュアルやBGMが一新された

・フルボイスになった

・細かい点が改良されて遊びやすくなった

プレイした感想

さて、ここからが本題で著者の本音を語ります。好きなゲームなので、いろいろ言いたいことがあります。

グラフィックについて

私はこのゲームのリメイクが発表されたとき、嬉しいという気持ちより心配になりました。まずグラフィック(キャラ、背景、UI)のテイストがファミ探らしくない、と真っ先に思いました。

このゲームはホラーテイストです。ちょっとこのグラフィックが合わないなって直感的に思いました。

絵自体が悪いというわけでも悪く言うつもりはありません。ただ、絵がアニメテイストでかつあまりにも明るすぎ、雰囲気として「合わないのでは」と思ったんです。これは古参あるあるです。最初に触れたものがオフィシャル化されてしまっています。

結果的には、プレイしてみると絵は気にならなくなりました不思議なんですが、これはこれで悪くないと思い直しました。逆にこれくらいプレーンな絵の方がファミ探らしいかもしれません。

ですが、やはり絵が明るくなったことによってホラー感はマイルドになった気がします。ドット絵だった時の方が逆に想像力を掻き立てられて怖かったということかもしれません。

個人的には、音楽だけでなくグラフィックもファミコン版に切り替えられたら良かったです。

また、キャラクターのライブ2Dのアニメーションは可もなく不可もなし、といった印象です。呼吸している時の動きが絵の伸縮でヌルヌル動いてるのは若干気になる程度で・・・これも欲を言うなら「逆転裁判」のようにポーズ絵をもっとたくさん用意欲しかったです。

開発が任天堂でなかったけれど・・・

開発が任天堂でないことも最初不安でした。MAGES.という開発会社が開発しています。こちらもMAGES.さんをどうこう言うつもりはなく、ただ一点改悪リメイクされないかということが懸念でした。

リメイク作品は映画でもゲームでも多いですが、リメイクが原作を超えるとは限らず、むしろガッカリする割合が方が多いです。

元々が完成されているものですから、下手に安易に手を加えられて変になってしまうとファンとしては悲しくなります。何よりこのゲームはストーリーが命です。ストーリーだけは改変して欲しくないと思っていました。

しかし、プレイしてみるとオリジナルを忠実に再現しようとしており、ストーリーもほぼそのままだったので、好感触です。良リメイクの例とすら思いました。

コレクターズエディションが「本当」にコレクターズエディションだった

このゲームはやっぱりファン向けだなって思ったのは、コレクターズエディションの中身です。なんと通常盤パッケージは無く、パッケージ版はコレクターズエディションしかないんですね。

中身はファンにとっては感涙ものです。写真をご覧ください。

中身は設定資料集、当時のチラシ、ファミコン版とスーファミ版のサントラ、設定資料集が入っています!

設定資料では、本作だけでなく過去作の設定資料やイラストも収録されています。わかっている!

これこそ文字通りの「コレクターズエディション」です。私はこのエディションがあったからこそ買いました。

ファンなら間違いなく買っておいた方がいいです。1万円とちょい高いですが・・・。

ポイント

・原作に忠実にリメイクされている

・コレクターズエディションはファンなら買い

【まとめ】こんな人にオススメ

最後です。このゲームをおすすめできる人は次のような方です。

  • シリーズのファン
  • ストーリーのあるゲームを楽しみたい方
  • ホラー要素のあるゲームを探している方
  • 推理小説が好きな方
  • 緒方恵美、皆口裕子ボイスを堪能したい方

ゲームとしてはコマンド選択するだけなので、ストーリーを楽しめないと単調で退屈に思うかもしれません。

筆者は今作をプレイして、ファミ探偵のストーリーが令和になっても色褪せないことを実感し、改悪リメイクでなかったことを安心しました。ぜひ3作目のリメイクや続編を出してほしいです。

この記事を読んでファミ探に興味が生まれなたら、機会がある時にプレイしてみてください。

以上フォックスでした。それではまた!

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