キャラクターイラストの描き方を知りたい人向けの記事です。
キャラクターイラストをうまく描きたいんだけど、初心者向けの分かりやすい描き方ないの?
今回はこんな疑問にお答えしています
第5回となる最終回は【仕上げの仕方】についてお話しします
前回のおさらい
前回はパーツごとにベースカラー塗って背景を作りました。
今回はこの下の絵の続きから始めて、仕上げて完成させます!
キャラクターと背景の逆光加工
キャラクターや背景に逆光加工をつけます。
逆光加工とは、後ろの光が回り込んできている表現です。
数枚のレイヤーを使い、レイヤーモードは加算(発光)にします。
キャラの逆光加工
まずはガウスぼかしを使った逆光加工をしました。
- 選択ツールで描画(キャラの塗りの)部分を選択
- 選択範囲を反転する
- 選択の拡張で5ピクセルほど拡張する
- 影レイヤーに上に新しくレイヤーを作る
- オレンジ色で塗りつぶす
- クリッピングする
- レイヤーモードを加算(発光)にする
- レイヤーフィルタにガウスぼかしをかける
- 不透明度を下げてなじませる
背景の逆光加工
背景にも同様の逆光加工をします。
こちらもレイヤーを重ねて加算(発光)モードに変更して、オレンジ色で塗りつぶしてクリッピングしています。
ハイライトをつける
次にキャラの輪郭にハイライトを入れます。
- 新しくレイヤーを作ってレイヤーモードを加算(発光)にする
- クリーム色でキャラクターの輪郭を塗る
- 不透明度を下げてなじませる
塗りの部分を選択範囲で選択して塗ると、透明部分を塗らずにすむ
影のグラデーションをかける
キャラクターに影を入れる
キャラクターに影を入れます。
- 影レイヤーを作って、レイヤーモードを乗算にする
- 影の色はベースカラーをスポイトでとって、明度を下げる
- 影となる部分を塗る
- 濃すぎたら不透明度を下げてなじませる
影ってどこにつけたらいいの?
間違いないところはスカートなどの「裏地」だね。
・影をつけるところは、衣服の裏地に塗ると間違いない
・影の色は、ベースカラーの「明度」を下げた色にする
影のグラデーションをかける
今度は各パーツごとにグラデーションをかけます。
グラデーションを入れることによって立体感が出ます。
- 各パーツごとに新しくグラデ用のレイヤーを作る
- 「明度低めの紫色から透明色」でグラデーションをかける
- クリッピングする
- 不透明度を下げて調整する
グラデーションをかけるだけで立体感が出る!
効果を足す
逆光で溢れ出る光の効果を足す
逆光でキャラクターからあふれ出ている光の効果を足します。
- レイヤーを作って、レイヤーモードを加算(発光)にする
- エアブラシに切り替えて、ペンの太さを大きめのサイズにする
- 明るい色を選択して頭の向こうや、腕の間などにポンポンと塗る
- レイヤーの不透明度を調整してなじませる
頬を塗る
同様に、頬を赤くします。
- 新規レイヤーを作り、レイヤーモードを「乗算」にする
- エアブラシで太さ大きめのサイズにする
- 赤色でポンポンと叩くように左右バランス良く頬を塗る
- ハイライト部分を消しゴムで楕円形に消す
- レイヤーの不透明度を調整してなじませる
線画の色を調整する
線の色をなじませる
線画の色を濃い茶色に変えてなじませます。
線の色は完全な黒より濃い茶色にすると全体になじむ!
後毛を足す
新規レイヤーを作って、濃い髪の毛の色をとって、ペンで髪の毛の後毛を描きます。
空気感のグラデーションをかける
画面全体にグラデーションをかけて「空気感」を出します。
- レイヤーを3枚くらい新しく作る
- いくつかの方向からグラデーションをかける
- 不透明度を調整してなじませる
このように3方向からグラデーションをかけています。
1と2のグラデは線画よりからレイヤーモードをスクリーンにてかけ、3は背景にかけてレイヤーモードを乗算にしています。
グラデーションは空気感の演出に使える!
仕上げ
最後です。レイヤーを統合してガウスぼかしをかけて調整します。
- レイヤーを統合するので、その前に別名保存する
- レイヤーを統合する
- 統合したレイヤーを2枚ほど複製する
- 1枚目に複製したレイヤーを乗算にし、ガウスぼかしをかけて不透明度を下げて調整する
- 2枚目に複製したレイヤーをオーバーレイにして、ガウスぼかしをかけて不透明度を下げて調整する
以上で、完成しました!
仕上げ方のまとめ
- ハイライト系のレイヤーは加算(発光)にする
- 影をつけるところは、まず服などの「裏地」なら間違いない
- 効果はわからないように不透明度を下げる
- 線の色は黒よりも濃い茶色にしてなじませる
- 塗りにグラデーションをかけると立体感が出る
- 画面全体にグラデーションをかけると空気感が出る
- レイヤーを統合する前には必ず別名保存する
以上、全5回にわたってキャラクターイラストの描き方をお伝えしてきました。
ちょっとボリュームがありすぎて、よくわからないところもあったと思います。伝え方がヘタですみません。
実際やってみた感想としては、「初心者にはちょっと難しい内容」かなって気もしました。
工程と覚えることが多いことと、だいぶレイヤーを多用しているので、自分が何をしているのか、進捗管理が大変な印象です。
でも情報は多いぶん、プロならではの考え方、描き方、塗り方、ツールの使い方についてはたっぷり解説されているので、かなり参考になりました。
私にとって最も参考になったのは、色の塗り方です。
線画しかあまり描かないので、普段から難しいというイメージがあったのですが、だいぶ克服できた気がします。
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以上フォックスでした。それでは、また!
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