キャラクターイラストの描き方を知りたい人向けの記事です。
![](https://i0.wp.com/unlimitedream.com/wp-content/uploads/2020/08/aki.gif?w=880&ssl=1)
キャラクターイラストをうまく描きたいんだけど、初心者向けの分かりやすい描き方ないの?
![](https://i0.wp.com/unlimitedream.com/wp-content/uploads/2020/08/fox.gif?w=880&ssl=1)
今回はこんな疑問にお答えしています
第5回となる最終回は【仕上げの仕方】についてお話しします
前回のおさらい
前回はパーツごとにベースカラー塗って背景を作りました。
今回はこの下の絵の続きから始めて、仕上げて完成させます!
![](https://i0.wp.com/unlimitedream.com/wp-content/uploads/2020/11/%E5%BD%B1%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%91%E3%82%8B-725x1024.jpg?resize=363%2C512&ssl=1)
キャラクターと背景の逆光加工
キャラクターや背景に逆光加工をつけます。
逆光加工とは、後ろの光が回り込んできている表現です。
数枚のレイヤーを使い、レイヤーモードは加算(発光)にします。
キャラの逆光加工
まずはガウスぼかしを使った逆光加工をしました。
![](https://i0.wp.com/unlimitedream.com/wp-content/uploads/2020/12/3BE1CDAF-C066-4C2E-8FFF-CE89B2EFDAAF.jpeg?resize=400%2C512&ssl=1)
- 選択ツールで描画(キャラの塗りの)部分を選択
- 選択範囲を反転する
- 選択の拡張で5ピクセルほど拡張する
- 影レイヤーに上に新しくレイヤーを作る
- オレンジ色で塗りつぶす
- クリッピングする
- レイヤーモードを加算(発光)にする
- レイヤーフィルタにガウスぼかしをかける
- 不透明度を下げてなじませる
背景の逆光加工
背景にも同様の逆光加工をします。
こちらもレイヤーを重ねて加算(発光)モードに変更して、オレンジ色で塗りつぶしてクリッピングしています。
![](https://i0.wp.com/unlimitedream.com/wp-content/uploads/2020/11/5853CF81-9939-4C72-801A-12FB4EC7B29E.jpeg?resize=358%2C512&ssl=1)
ハイライトをつける
次にキャラの輪郭にハイライトを入れます。
![](https://i0.wp.com/unlimitedream.com/wp-content/uploads/2020/11/1725181D-C30F-473E-A5FC-CFFA90B60666.jpeg?resize=400%2C512&ssl=1)
- 新しくレイヤーを作ってレイヤーモードを加算(発光)にする
- クリーム色でキャラクターの輪郭を塗る
- 不透明度を下げてなじませる
塗りの部分を選択範囲で選択して塗ると、透明部分を塗らずにすむ
影のグラデーションをかける
キャラクターに影を入れる
キャラクターに影を入れます。
![](https://i0.wp.com/unlimitedream.com/wp-content/uploads/2020/12/74B28E63-A238-4AA3-B8CA-CCCCFEC2470A.jpeg?resize=405%2C512&ssl=1)
- 影レイヤーを作って、レイヤーモードを乗算にする
- 影の色はベースカラーをスポイトでとって、明度を下げる
- 影となる部分を塗る
- 濃すぎたら不透明度を下げてなじませる
![ネコット](https://i0.wp.com/unlimitedream.com/wp-content/uploads/2020/08/nekot.gif?w=880&ssl=1)
影ってどこにつけたらいいの?
![フォックス](https://i0.wp.com/unlimitedream.com/wp-content/uploads/2020/08/fox.gif?w=880&ssl=1)
間違いないところはスカートなどの「裏地」だね。
・影をつけるところは、衣服の裏地に塗ると間違いない
・影の色は、ベースカラーの「明度」を下げた色にする
影のグラデーションをかける
今度は各パーツごとにグラデーションをかけます。
グラデーションを入れることによって立体感が出ます。
![](https://i0.wp.com/unlimitedream.com/wp-content/uploads/2020/12/EF5FD720-03C1-4C57-AFCC-1F339164C0BD.jpeg?resize=401%2C512&ssl=1)
- 各パーツごとに新しくグラデ用のレイヤーを作る
- 「明度低めの紫色から透明色」でグラデーションをかける
- クリッピングする
- 不透明度を下げて調整する
グラデーションをかけるだけで立体感が出る!
効果を足す
逆光で溢れ出る光の効果を足す
逆光でキャラクターからあふれ出ている光の効果を足します。
![](https://i0.wp.com/unlimitedream.com/wp-content/uploads/2020/12/5DDDFD05-F503-4C02-9C62-AB45FB9CEA76.jpeg?resize=407%2C512&ssl=1)
- レイヤーを作って、レイヤーモードを加算(発光)にする
- エアブラシに切り替えて、ペンの太さを大きめのサイズにする
- 明るい色を選択して頭の向こうや、腕の間などにポンポンと塗る
- レイヤーの不透明度を調整してなじませる
頬を塗る
同様に、頬を赤くします。
![](https://i0.wp.com/unlimitedream.com/wp-content/uploads/2020/12/5945C8AA-E489-47E2-B197-BF580AAD57C9.jpeg?resize=456%2C410&ssl=1)
- 新規レイヤーを作り、レイヤーモードを「乗算」にする
- エアブラシで太さ大きめのサイズにする
- 赤色でポンポンと叩くように左右バランス良く頬を塗る
- ハイライト部分を消しゴムで楕円形に消す
- レイヤーの不透明度を調整してなじませる
線画の色を調整する
線の色をなじませる
線画の色を濃い茶色に変えてなじませます。
![](https://i0.wp.com/unlimitedream.com/wp-content/uploads/2020/12/84C754CF-AE8A-4974-8BC1-75EA37AD554B.jpeg?resize=403%2C512&ssl=1)
線の色は完全な黒より濃い茶色にすると全体になじむ!
後毛を足す
新規レイヤーを作って、濃い髪の毛の色をとって、ペンで髪の毛の後毛を描きます。
![](https://i0.wp.com/unlimitedream.com/wp-content/uploads/2020/11/F127CE5A-7BB1-415F-88EE-14008A8061CC.jpeg?resize=400%2C512&ssl=1)
空気感のグラデーションをかける
画面全体にグラデーションをかけて「空気感」を出します。
![](https://i0.wp.com/unlimitedream.com/wp-content/uploads/2020/12/62A156BC-FE17-483F-BB02-01E31822BA57.jpeg?resize=356%2C512&ssl=1)
- レイヤーを3枚くらい新しく作る
- いくつかの方向からグラデーションをかける
- 不透明度を調整してなじませる
このように3方向からグラデーションをかけています。
1と2のグラデは線画よりからレイヤーモードをスクリーンにてかけ、3は背景にかけてレイヤーモードを乗算にしています。
![](https://i0.wp.com/unlimitedream.com/wp-content/uploads/2020/11/231A4E58-A613-44CE-9C6B-1E977F5B6B15.jpeg?resize=364%2C512&ssl=1)
グラデーションは空気感の演出に使える!
仕上げ
最後です。レイヤーを統合してガウスぼかしをかけて調整します。
![レイヤーを統合](https://i0.wp.com/unlimitedream.com/wp-content/uploads/2020/11/401EA65B-DBEE-4290-9655-F8A32E93D041.jpeg?resize=362%2C512&ssl=1)
- レイヤーを統合するので、その前に別名保存する
- レイヤーを統合する
- 統合したレイヤーを2枚ほど複製する
- 1枚目に複製したレイヤーを乗算にし、ガウスぼかしをかけて不透明度を下げて調整する
- 2枚目に複製したレイヤーをオーバーレイにして、ガウスぼかしをかけて不透明度を下げて調整する
![フォックス](https://i0.wp.com/unlimitedream.com/wp-content/uploads/2020/08/fox.gif?w=880&ssl=1)
以上で、完成しました!
仕上げ方のまとめ
- ハイライト系のレイヤーは加算(発光)にする
- 影をつけるところは、まず服などの「裏地」なら間違いない
- 効果はわからないように不透明度を下げる
- 線の色は黒よりも濃い茶色にしてなじませる
- 塗りにグラデーションをかけると立体感が出る
- 画面全体にグラデーションをかけると空気感が出る
- レイヤーを統合する前には必ず別名保存する
以上、全5回にわたってキャラクターイラストの描き方をお伝えしてきました。
ちょっとボリュームがありすぎて、よくわからないところもあったと思います。伝え方がヘタですみません。
実際やってみた感想としては、「初心者にはちょっと難しい内容」かなって気もしました。
工程と覚えることが多いことと、だいぶレイヤーを多用しているので、自分が何をしているのか、進捗管理が大変な印象です。
でも情報は多いぶん、プロならではの考え方、描き方、塗り方、ツールの使い方についてはたっぷり解説されているので、かなり参考になりました。
私にとって最も参考になったのは、色の塗り方です。
線画しかあまり描かないので、普段から難しいというイメージがあったのですが、だいぶ克服できた気がします。
こんなふうにパルミーの講座は、初心者がなかなか知り得ない絵の描き方や情報がたっぷり詰まっています。
きちんと学習したい人は、実際にパルミーの講座をご覧になることをお勧めします。
リンクを下に貼っておくので気になる方はチェックしてみてください。
![フォックス](https://i0.wp.com/unlimitedream.com/wp-content/uploads/2020/08/fox.gif?w=880&ssl=1)
以上フォックスでした。それでは、また!
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![](https://i0.wp.com/unlimitedream.com/wp-content/uploads/2020/11/02_1720_348.png?resize=880%2C178&ssl=1)
今回チャレンジした講座
![](https://i0.wp.com/unlimitedream.com/wp-content/uploads/2020/11/63.jpeg?resize=640%2C360&ssl=1)
本記事で使用した機材
私は普段iPad Proで制作しています。机でもベッドでも外でも、好きなところでお絵かきができるので愛用しています!