- 透視図法や消失点、アイレベルがわからない
- ネットで調べているけど情報が多すぎて何から勉強したらいいかわからない
- 透視図法を学べるオススメの本があったら教えてほしい!
透視図法は背景を描くなら絶対に覚えておきたい技法ですが、何をどれくらい勉強していいかわからないという人は多いのではないでしょうか?
こんな悩みに回答します。
こんにちは、フォックスです!
ゲーム業界でデザイナーやチームリーダー、管理職などして20年以上働いてる会社員です
この記事では、「透視図法がよくわからない」という初心者向けに沼原望さんの著書『背景描きかた漫画』をご紹介します。
本書は世界一わかりやすい背景描き方漫画とうたっています。全てを紹介できませんので、一点透視図について解説します。
この記事を読めばゼロから消失点、アイレベル、一点透視図がわかります。
「アイレベル」は「目の高さ」、「消失点」は「最も小さくなるところ」
まず、アイレベルと消失点について解説します
アイレベルとは
アイレベルとは目の高さです。
例えば下のキャラクターにアイレベルを設定してみます。
アイレベルを目の高さにするとアイレベルは目の高さに、腰の高さにするとアイレベルは腰の高さになります。
一度アイレベルが決まると、キャラクターが遠くでも近くに来ても同じ高さになります。
このアイレベルがずれていると、どうなるか?
下の図のように奥のキャラクターが実は異常に大きかったり小さかったりする現象が起きてしまいます。
消失点とは
消失点とは画面の中で一番小さいところで、消失点は必ずアイレベルの上にあります。
立方体の大きさも見てください。消失点に近いほど小さくなっていっています。
このように、近いものは大きく遠くにあるものを小さく描く方法は遠近法(パース)といわれます。
パースとは
遠近法のこと。英語ではPerspective(パースペクティブ)といい、「パース」と略されます。
美術をやっているとよく「パースが狂っている」と耳にしますが、「遠近法が狂っていて立体的でない」ということを指しています。
(もちろん褒め言葉ではありません…)
「高さ」「幅」「奥行き」の3つの線からなるパース線
次にパースで使う3つの線について説明します
本書では、パースの線は高さ(y)、幅(x)、奥行き(z)の3つから成り立っていると解説されています。
立方体にするとこうなります。
一点透視図とは
それでは、この記事の本題である一点透視図について解説します
透視図は一点透視図、二点透視図、三点透視図とありますが、この点は消失点の数のことです。
一点透視図なら消失点は一つです。
一点透視図の世界では、そこにあるオブジェクトの高さは垂直に、幅はアイレベルと水平に、奥行きの線は一つの消失点に引っ張られます。
透視図法のカンタンな練習方法
それでは本書がおすすめする、一点透視図の練習方法を紹介します
透視図を勉強するなら、まずは外観パースと内観パースで立方体を描けるようになりましょうと著者はおっしゃっております。
背景の建物や家具など大抵のものは立方体で描くことが多いからです。
さっそく解答してしまいますが、上の四角を立方体にすると下の絵になります。
できたら今度は立方体の内側の線も描いてみましょう。
それでは内観パースで一点透視の練習方法を紹介します。
一点透視で下の絵のような室内を描きます。描いたら室内に立方体を配置してみましょう。
下の絵のように配置できればGoodです!
アイレベル、消失点、3本の線を表示すると下の絵のようになっています。
以上のように、外観と内観パースで立方体を使って透視図法を練習するとはやく理解することができると思います。
まとめ
それでは本日学習したことをまとめます。
今回はアイレベルと消失点、一点透視図の方法について勉強しました。
まとめ
- 「アイレベル」は「目の高さ」、「消失点」は「最も小さくなるところ」
- 消失点は必ずアイレベルの上にある
- パースとは遠近法のことである
- 透視図の世界では、「高さ」「幅」「奥行き」の3つのパース線で成り立つ
- 透視図を練習するなら「外観パース」と「内観パース」でまずは立方体を描けるようになろう
『背景描き方漫画』からご紹介しました。
本書ではこのようなわかりやすい解説をなんと全編漫画で解説していますので、とっても読みやすいです。二点透視図や三点透視図も解説しているので、漫画を描いている人も初心者も透視図をあらためて勉強したい人におすすめです。
背景描きかた漫画
今回は以上です。
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以上フォックスでした!