この記事では、舞台 新サクラ大戦 the Stageのブルーレイを試聴したのでレビューをします。
サクラ大戦のシリーズファンや歌謡ショウのファンは、この舞台が気になっているんじゃないでしょうか。
実際にブルーレイを買って観てみました。この記事では、
- the Stageは歌謡ショウと何が違うのか?
- どんな人が楽しめるのか?
についてお話しします。サクラ大戦のことを知らない人でも読んでもらえると嬉しいです。
舞台 新サクラ大戦 the Stageとは?
まず、この作品についてカンタンに説明します。
「新サクラ大戦 the Stage」は、PS4「新サクラ大戦」をもとにした舞台です。
ブルーレイは2020年11月23日にヒューリックホール東京で千秋楽公演の模様を映像化したものです。
- 舞台の千秋楽を収録
- 特典映像は稽古や舞台裏を収録した「花組カメラ」、ライブ定点映像、千秋楽のアフタートーク
発売は2021年3月26日で現在発売中です。
歌謡ショウと何が違うのか?
サクラ大戦の舞台というと、ファンは「歌謡ショウ」が思い出しますが、この新サクラ大戦 the Stageは歌謡ショウと何が違うのでしょうか?
サクラ大戦 歌謡ショウ
- 出演者はゲームと同じ声優さんを起用
- 舞台オリジナル脚本のストーリー、後半は劇中劇
新サクラ大戦 the Stage
- 出演者は声優さんではなく役者さんを起用
- 隊長は声のみ出演
- 前半はゲームのストーリーベースの劇、後半はライブ
違いは次のポイントです。
- キャストが声優さんでない
- 体調は声のみ出演
- 劇はゲームのストーリーがベース
- 後半はライブパート
キャストが声優さんではない
サクラ大戦の舞台では、キャラクターの声優さんが舞台に立つのがお約束でしたが、新サクラの舞台で演じるのは声優さんではなく、オーディションで起用した舞台役者です(隊長は声のみご本人)
- 天宮さくら:関根優那さん
- 東雲初穂:高橋りな
- 望月あざみ:寒竹優衣(かんちくゆい)
- アナスタシア・パルマ:平湯樹里
- クラリス:沖なつ芽(おきなつめ)
- 神崎すみれ:片山萌美
- 神山誠十郎:阿座上洋平(声の出演)
- 芽組:山田せいら、矢澤梨央、雨宮光、飯嶋あやめ、石田彩夏、小太刀瑞姫、永井鞠絵、牧野澪菜、三島依、山下由奈
キャストの素性
役者さんたちはどういった方々なのでしょう?
- 関根優那さん・・・埼玉県出身。エイベックス・マネジメント所属。元アイドル。ソロとなってからは舞台を中心に活動中。
- 高橋りなさん・・・東京都出身。オスカープロモーション所属。ボストン、ニューヨークに音楽留学。歌やCMで活動中。
- 寒竹優衣さん・・・福岡県出身。A-Light所属。舞台、テレビドラマで活動中。
- 平湯樹里さん・・・セントラル株式会社所属。宝塚歌劇団在籍経験。ミュージカルや舞台で活動中。
- 沖なつ芽さん・・・神奈川県出身。トキエンタテインメント所属。舞台、ドラマで活動中。
- 片山萌美さん・・・東京都出身。ウイントアーツ所属。モデル、女優、タレント活動中。
声優と違う人が演じるため、キャラクターのイメージに合うのかという不安がありましたが、実際見たらそんな心配は吹き飛びました。
オーディションで選抜されただけあって、どの方も演技力と歌唱力が高く、立ち振る舞いやポーズがゲームのキャラクターそのまんまで、声まで声優さんに寄せてきていて、全く違和感ありません。
ゲームのキャラクターがそこにいるかのような存在感がありました。
平湯樹里さんなどは元宝塚歌劇団でスタイル抜群で、もはやリアルアナスタシアです。
キャスティングに関しては、これ以上ベストな配役はないと思うくらいハマっていると思います。
脚本はゲームのストーリーがベース
歌謡ショウとの違いの2つ目は、新サクラの舞台の脚本は、ゲーム「新サクラ大戦」本編のストーリーをベースにしていることです。
天宮さくらが帝国華撃団に入隊するところから始まり、神山隊長の入隊、各隊員との初対面、アナスタシア入隊、クラリスと神山のデート、1回目の朧の打倒、劇中劇(ダナンの愛)までが描かれます。
脇役のキャラクターが省略されています。
大葉こまち、いつき、竜胆カオルは登場しますが、上海歌劇団や、司馬令司、夜叉は出てきませんでした。
ゲームのストーリーがベースのため、降魔との戦闘アクションもあります。
光武の演出は、プロジェクションマッピングで光武を写し、「光武に乗ったと見立てて」役者さんが自体が生身でアクションします。
隊長と花組との会話ではLIPSや、勝利のポーズや次回予告の演出があったりと、舞台でもゲームを体験できるような内容であることが特徴です。
隊長は声のみ出演
歌謡ショウでは大神隊長も舞台に立っていましたが、新サクラの舞台では隊長は声のみの出演です。
この舞台では観客が神山隊長という設定です。
神山隊長は声で花組たちに声をかけ、花組も隊長との会話では観客に向かって話します。
先も述べた通り、劇中にはLIPSの演出もあるんですが、CLAP LIPSでは「隊長」である観客が拍手の量によって選択肢を選ぶことができます。
ゲームらしくかつサクラ大戦らしい観客も作品に参加できる仕組みです。ちょっとアトラクションのような感覚がありましたね。
しかし神山隊長ファンからしたらその姿を見ることができません。歌謡ショウなら大神さんも観れたんですが、そこだけは残念なことかもしれません。
後半がライブパート
歌謡ショウでは後半は劇中劇でしたが、the Stageでは後半はライブパートです。
ライブでは、新サクラの「スタア誕生」や、「ゲキテイ新章」、各キャラのソロ曲や、過去のサクラ大戦の「夢みていよう」などの過去曲を歌唱しています。
どんな人が楽しめるのか?
この新サクラ大戦 the Stageはどんな人が楽しめるのでしょうか。
もちろん、新サクラ大戦や過去シリーズをプレイしているユーザー、歌謡ショウも好きで観てきた人向けではあります。
私はサクラ3までリアルタイムでプレイしていたましたが、the Stageに対しては見る前に複雑な心境もないことありませんでした。
それは神崎すみれ役を冨沢美智恵さんが演じていないことです。神崎すみれが冨沢美智恵さんそのものみたいなものでした。
でもthe Stageでは片山さんならでは魅力で、神崎すみれの魅力を引き出されてようとしています。
それに音楽の田中公平先生は「新サクラ大戦」でも関わっているのでサクラワールドは十分感じられます。
この舞台のタイトルは「the Stage」で、「歌謡ショウ」ではありません。歌謡ショウとは別物です。これはこれとして、まっさらな気持ちになって楽しみたいところです。
全くサクラ大戦を知らない人がこのブルーレイを買うことないかもしれませんが、ストーリーは勧善懲悪だし役者さんたちが綺麗で可愛くてかっこいいので、機会があったら見てみてほしいです。
【まとめ】観れば新サクラ大戦が好きになる
最後に、私のこの作品の感想を書きます。
- 観客(自分)が隊長視点となったため感情移入しやすかった
- 上海華撃団を出さず、登場人物を絞ったので話がシンプルで良かった
- 花組の振り付けや声がゲームのキャラそっくりすぎで驚愕
- 殺陣アクションがかっこいい
- プロジェクションマッピングによる演出がうまい
- 芽組のキレキレな振り付けがすごい
舞台終了後のお客さんへの挨拶では、出演者さんたちが涙ぐんでいました。この舞台にずっとかけてきたんじゃないでしょうか。
この公演は2020年の3月にするつもりが、新型コロナウィルスの影響で、公演直前で中止になりました。11月に再開できるまでの間、色々な思いの中にあったことが察せられます。
アフタートークでは、あざみ役の寒竹優衣さんがボロ泣きしたんですが、思わずもらい泣きしてしまいました。
この舞台はこの役者さんたちで良かったと思いました。
見終わってみれば、ゲームの新サクラのよりこの舞台の新サクラ大戦が好きになりました。
もしこの記事を読んで気になった方はネット配信されているのでチェックしてみてくだい。
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