感想【TV版サクラ大戦】作品の良さを再認識【ネタバレあり】

サクラ大戦(テレビ版)を観た人・これから観たいと思っている人

今回は「サクラ大戦」のテレビアニメ(以下TV版サクラ大戦)を紹介します。

※ネタバレ含みますので注意してください。

アニメを観たきっかけ

まずTV版サクラ大戦を観ようと思ったきっかけは、去年の年末にリリースされたモバイルゲームの「サクラ革命」が大コケ、そんなYouTube動画を観たからです。

「サクラ革命」の売れない理由は「キャラがブス」「ゲームがつまらなさすぎ」とか言われています。

この動画を観てるうちに「サクラ大戦」が懐かしくなりました。

過去私は大学生の時にゲームのサクラ大戦(セガサターン版の1、2 、ドリームキャスト版3)をリアルタイムでプレイしました。

サントラも買いましたし、歌謡ショウも一度だけですが観劇しました。それなりに思い出のある作品です。

改めて「サクラ大戦は良い作品だった」と再認識し、今回アニメに手を出したのです。

このTV版は視聴者レビューを見ると「暗い」と言われています。暗いと思われる原因なんかも考えて感想を書きます。

「サクラ大戦」とは?

サクラ大戦の歴史は長いです。知らない人のため少しだけ説明します。

「サクラ大戦」はもともとはゲームです。1996年、セガよりセガサターン用ソフトとして発売されました。ジャンルはドラマチックアドベンチャーです。

原作/プロデューサーは広井王子、脚本はあかほりさとる、キャラクターデザインは藤島康介、楽曲は田中公平、開発はセガです。

太正(大正でなく太正)12年、日本。帝国海軍の士官学校を卒業した大神一郎少尉は、秘密部隊「帝国華撃団」の隊長に任ぜられ、帝都東京の帝国華撃団に入団します。

行ってみるとそこはなぜか劇場。しかしこの劇場こそが秘密部隊、帝国華撃団の本部。

大神は花組隊長として、個性豊かな6人の隊員をまとめ上げ、悪の組織「黒之巣会」に立ち向かいます。

またゲームとの大きな特徴は、サクラ大戦はアニメとゲームの融合を意識した作りであることです。

  • 10話からなるストーリー構成
  • 各話はアドベンチャーとシミュレーションバトルパートで構成
  • 一話終了ごとに次回予告アニメが流れる

パッケージだけ見ると一見ギャルゲーっぽいですが恋愛、戦隊ヒーロー、歌、舞台、殺陣、ロボット、蒸気機関、歴史、都市伝説など多種多様な要素を織り込んだエンターテインメント大作に仕上がってます。

サクラ大戦といえば言わずもがな楽曲も有名で、主題歌の「檄!帝国華撃団」は今でも語り継がれる伝説となっています。

ゲームをプレイしてないけど曲は聞いたことがあるって人もいるくらいです。

サクラ大戦はその後、アニメ化、ラジオ化、ドラマCD化、漫画化、映画化、舞台化へと、メディア展開しました。

本編は2005年の「サクラ大戦Ⅴ 〜さらば愛しき人よ〜」を最後に、移植を除きしばらく続編はありませんでしたが、2019年にプレイステーション4で「新サクラ大戦」、2020年にモバイルで「サクラ革命」がリリースされました。

このようにサクラ大戦は1996年から2021年の現在まで多くのファンに愛されて続けている作品です。

TV版サクラ大戦あらすじ

TV版サクラ大戦は、2000年4月から9月までTBSで放送されました。

ストーリーはゲーム版の「サクラ大戦」の1作目がベースになっており、新宮寺さくらの帝国歌撃団の入団から黒之巣会打倒までを描いています。

アニメ監督は中村隆太郎氏、キャラクターデザイン松原秀典氏、音楽は田中公平氏、制作はマッドハウスです。

ゲーム版との大きな違い

アニメ独自に脚本と演出を再構成しており、TV版とゲーム版と大きな違いは次です。

  • 物語は新宮寺さくら入団から始まる
  • 大神とヒロインの恋愛描写がない
  • 天海が登場しない
  • 刹那、羅刹、ミロクが最初から叉丹の僕(しもべ)として扱われている
  • 藤枝あやめが降魔にならない

登場人物

主要な登場人物です。

  • 新宮寺さくら:破邪の力を持つ剣士
  • 神崎すみれ:大財閥の娘
  • マリア・タチバナ:ロシア人の父と日本人の母を持つハーフ
  • アイリス:フランスの大富豪の娘でずば抜けた霊力を持つ
  • 李紅蘭:霊子甲冑の開発者・発明家
  • 桐島カンナ:琉球空手の継承者
  • 大神一郎:帝国華撃団の隊長
  • 米田一基:帝国歌撃団の指令
  • 藤枝あやめ:帝国歌撃団の副司令

キャラ設定やデザイン、声優さんもゲーム版と同じですので、原作ファンは違和感なく安心して観ることができます。

見た感想

それでは、このアニメを見た感想を書きます。

原作と違う視点で楽しめる

先ほども書きましたが、ゲームの世界を違う視点で楽しめます。

  • ストーリーがゲームと構成が違う
  • 新宮寺さくらが帝国華撃団入りするところから始まり、隊長の大神一郎の入隊するまでの前日談を観ることができる
  • 敵勢力の黒之巣会では頭領の「天海」が登場しない。存在自体は語られるものの、敵として出ない
  • 藤枝あやめが降魔化せず、最後まで副司令のまま
  • 黒之巣会は沙丹を中心に描かれ、彼が山﨑慎之介であった時に降魔戦争で道を踏み外したきっかけが描かれる
  • 沙丹と米田が対決するシーンがある

華撃団の日常エピソードが多数

華撃団の日常を描かれている話もあるのが良いところです。ゲーム版は毎話戦闘がありますが、TV版は日常メインの話も結構あります。

例えば、第十話の「嵐を呼ぶ女(カンナ)」では、超大型台風が来るのを察知したカンナが劇の広告看板を降ろそうと言いますが、すみれ主演の看板だったため、すみれが反対。2人は台風が来るか来ないかで賭けます。

十一話の「花組合宿」では、花組が伊豆大島に強化合宿に行きます。トレーニング中に火山が噴火してさくらと紅蘭は崖崩れに巻き込まれ、紅蘭が負傷。さくらは紅蘭に説得され、1人ふもとに救援を求めにいく、という話です。

ゆっくりとですが、こうした日常話を通じて花組同士の仲間意識や結束力が徐々に強くなっていく過程を丁寧に描いています。

「暗い」と言われる理由

次に「暗い」と言われる理由を考えてみます。ゲームと比べるとだいぶシリアスではあるのですが、理由は次だと考えます。

  • アイリスが極度に塞ぎ込んでいる
  • 恋愛、ギャグ要素が少ない
  • 戦闘シーンの爽快感が少ない

アイリスが極度に塞ぎ込んでいる

ゲームのアイリスは明るくてはしゃいでて、かわいいイメージですが、TV版アイリスは極度に心を閉ざしてしており、前半はセリフも少なく表情も暗いです。

後半になるにつれてメンバーと親交を深めて明るくなっては行きますが、心を開くまでに相当の時間がかかります。

第十二話「ひとりぼっちのバースデー」によって、メンバーとの友情が一気に深まります。この回、涙なしに見られないくらいに感動します。特に心に残る素晴らしい回です。

恋愛、ギャグ要素が少ない

恋愛要素が皆無で、お笑い要素も少ないです。

ゲームでは花組の誰と恋仲になるかはプレイヤーが選べます。

ですが、このような映像作品でそれをやってしまうと、誰か特定のキャラをひいきにしてしまうことになります。プレイヤーの気持ちに配慮した結果なのか、それとも話に入れる余地がなかったのかわかりませんが、大神が花組の誰かと恋仲になるような描写はありません。

恋愛要素が唯一あるとしたら、葵叉丹(山﨑)とあやめが過去恋仲であった描写くらいです。これはこれで見どころではあります。

お笑い要素も控えめです。さくらのドジっぷりや、花組に茶化される大神、すみれとカンナの口喧嘩なども、ゲームはしょっちゅうありましたが、アニメでは全編通してギャグ描写は少なめです。

恋愛要素やギャグを省略した結果、戦時下という状況にある緩みのないシリアスな物語になっています。

戦闘シーンの爽快感が少ない

光武をスーパーロボットではなくリアルロボット路線寄りに描いているため、光武の戦いでは戦闘の爽快感があまりありません。

装甲は弱くて、よくへこむし壊れます。花組たちも霊力を出し切れていないため、必殺技もゲームのようにバンバン出ません。毎回僅差の泥試合で勝つ感じです。

後半、米田司令が行方不明になったり、帝国劇場も敵に侵入されて撤退するなど、戦況も絶望的になるまで追い詰められます。

華撃団の各自の力が最大限に高まり、一致団結するのは沙丹に追い詰められて絶体絶命になった時です。

最終回でようやくゲームらしい、光武の陣形や必殺技を見ることができます。

以上がシリアス路線が本作を暗いと言わしめてる理由だと考えますが、サクラ大戦は「大戦」と名前がついてる通り、「戦時中の話」です。

全体的にシリアスにすることによって、日常のちょっとした食事会や合同料理作り、誕生日回などのイベントの尊さが浮き彫りになっていると思います。

総評:ゲームと違った視点でサクラ大戦を楽しめる

まとめです。TV版はシリアス路線ではありますが、原作や設定を大事にした上で深掘りされていて、サクラ大戦の物語を違った視点で楽しめる作品です。

だいぶ前の作品ですが、今見ても十分楽しめました。今だからこそテーマ性や作画や演出、声優さんの演技などのクオリティの高さを再認識しました。

サクラ大戦をずっと気になっている人は、この作品から触れてみるのも良いでしょう。主題歌を聴いて生き生きとしたキャラクターたちを見ると、元気が湧いてくる素敵な作品です。

以上フォックスでした。それではまた!

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