【ネタバレなし】旧作ファンによる『新サクラ大戦 the Stage 〜二つの焔〜』感想

2021年12月に、舞台『新サクラ大戦 the Stage〜二つの焔〜』が公演されました。

これはセガゲームズのプレイステーション4用ソフト『新サクラ大戦』を原作とした舞台です。

この記事では、新サクラ大戦の舞台が気になっている人や感想を知りたい人に向けて、配信動画で視聴した筆者が、舞台の特徴や感想をお伝えします。

ネタバレなしなので安心して読んでいただけます。

原作に忠実

この舞台はゲームのキャラクターとストーリーを忠実に再現しています。

「歌謡ショウ」では、花組の日常や劇中劇が演じられましたが、このthe Stageはゲームの再現です。

しかしただ再現するだけでなく、脚本・演出共にブラッシュアップされ、ストーリーやキャラクターに感情移入しやすくなっています。

舞台でも音楽は田中公平先生が担当されているもファンからしたらうれしい一事。この舞台のための新曲も作られております。

今回の『二つの焔』では上海華撃団と倫敦華撃団が登場し、華撃団大戦が繰り広げられます。

舞台のストーリーについては詳しく触れません。ゲームとの違いを比べるのも楽しいので実際観て確かめてほしいです。

完璧なキャスティング

歌謡ショウでは舞台上でもキャラクターの声優さんご本人が演じられてましたが、the Stageの出演者の方々は本作のためオーディションで選ばれています。

『天宮さくら』役の関根優那さん

田中公平先生のインタビュー記事で読んだのですが、出演者を声優さんにできなかった理由として、声優さんたちのスケジュールを抑えることが忙しく、まとまった稽古時間をとる事が難しかったからだとのことです。

オーディションの審査にも田中先生は関わられているようで、厳選に厳選されたようです。

結果として、どの役者さんもゲームのキャラクターと比べて違和感がありません

立ち振る舞い、言動、細かい表情や手足の指の先に至るまで、キャラと一心同体となっており、出演者の方々の研究、努力、練習量、意気込みといったものがヒシヒシと伝わってきます。

『焔』では上海華撃団、倫敦華撃団の新キャラクター4人の方が新たに追加されました。

シャオロン役に本条万里子さん、ユイ役に西田ひらりさん、アーサー役に楓さん、ランスロット役に小松穂葉さん、いずれも魅力ある方々が演じられています。

『ランスロット』役の小松穂葉さん

観ていただけるとわかるのですが、「良くこれだけそろえた」「この人たちでよかった」と思えるに違いありません。

この人たち以外いない、というくらい完璧なキャスティングです。

アクション映画並みのアクション

この舞台はアクションの量が半端ないです。前回よりさらにボリュームアップして派手になりました。

  • 階段を使ってジャンプしたり飛び移るといった高低差を活かしたアクション
  • 華撃団大戦での上海、倫敦華撃団との戦闘
  • 朧との再戦
  • 夜叉との戦い

中でも個人的に好きなシーンは夜叉との戦いです。

夜叉の華麗な身のこなしや見事な剣さばきは華撃団を圧倒します。「破邪剣聖・桜花放神」もキマッており、めちゃくちゃ強いし殺陣がめちゃくしゃカッコいいです。

夜叉を誰が演じているかはネタバレになるので、実際に確かめてほしいです。

各所に散りばめらたサクラ大戦らしい演出

ゲームらしい演出も各所に盛り込まれています。

この舞台では神山隊長は声のみの出演ですが、観客=隊長という体で進行し、観客は隊長(プレイヤー)視点で観劇することができます。

プレイ感覚になれる要素として、クラップLIPSという演出があります。

LIPSとはサクラ大戦ならお馴染みの要素ですね。これはゲーム中に選択肢が現れて、選んだ選択によってキャラクターの隊長(プレイヤー)に対する好感度が変わる、というものです。

舞台では、拍手(クラップ)の大きさで途中現れるLIPS選ぶことができるのです。

物語の進行に影響しませんが、選択によってキャラクターのリアクションが異なります。現場の隊長さんたちがどちらの選択を選ぶのかおもしろかったです。

他にも、サクラ大戦といえばお決まりの「勝利のポーズ」「次回予告」を挟むなど。ファンにとってはうれしいサクラ大戦のゲーム的な演出がたくさん散りばめられています。

どこでどんなクラップLIPSが出てくるかも、これまた実際に観て確かめてください。

舞台の後半はミニライブ!

ストーリーパート終了後にはミニライブがあります。

「新ゲキテイ」、「新たなる」や、「花の戦士」他、新旧ファンにとってはうれしい楽曲ばかり。また、この舞台のために田中先生が書き下ろされた新曲も楽しみの一つです。

第一弾上演の『花の戦士』

本作『焔』では、もちろん上海華撃団と倫敦華撃団のテーマ曲もあったので聴くことができて良かったです!

劇だけでなくライブも楽しめる贅沢で盛りだくさんな2時間半でした。

観れば新ラクラ大戦が好きになる

劇とライブ含めて2時間半。途中休憩が一度もなかったのには驚きました。

どんなライブや舞台でも2時間半あれば合間にはMCや間奏、アンコールなどで小休憩を設けるものだと思いますが、このthe Stageは休憩がありません。

出だしから終了までぶっ通しの全力舞台です。情報量、熱量がすごいし、そしておそらく稽古の量も半端じゃありません。

これだけのエンターテインメントを楽しませてもらうことができて、サクラ大戦ファンで良かったと思いました。

次回第3弾の上演は未定ですが、2022年の4月の『桜花之宴<第二幕>』で何か発表があると期待していますが、引き続き今後の動向に注目です。

この舞台が気になっている人はぜひチェックしてみてください。観れば新サクラ大戦が好きになるでしょう!


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