- キャラクターの関係性をうまく見せる構図を作りたい
- 構図の作り方を探しているが見つからない
- おすすめの方法や参考書があったら知りたい
こんな悩みに答えます。
こんにちは、フォックスです
ゲーム業界でデザイナーや管理職をして20年くらい働いている会社員です
イラストやマンガで複数のキャラクターを描いていると、「仲が良さそうに描きたい」とか、「対立しているように描きたい」時があると思います。
でも、その関係性を構図的にどう表現したらいいか迷うことはないでしょうか?
この記事では、キャラクターの構図作りに悩んでいるアナタに、イラストレーターのダテナオトさんの著書「イラスト解体新書」をご紹介します。
本書の中から今回は2体のキャラクターを使って、親密な関係、敵対関係、対比関係の構図の作り方を要約してご紹介します。
この記事を読めば関係性作りの表現の悩みが解決できるヒントになります。
親密な関係を見せる方法
親密な関係を見せるなら近くに寄せたり触れるように描くと仲が良さそうに見えます。
- 望遠で捉える
- シルエットを重ねる
- 目線の方向を合わせる
①望遠で距離を圧縮する
望遠で捉えると遠近感が弱まるために、離れたものが近づいたように見えます。
実際には遠くにあるものでも、画角を変えことによって距離の感覚を調整することができます。
②シルエットを重ねる
シルエットを重ねると複数のモチーフが合体して一体感が出ます。
③目線の方向や高さを合わせる
視線の方向や高さを合わせた者同士は関係性に繋がりができます。
敵対する関係を見せる方法
敵対するものを見せるなら、親密な関係の方法と逆の方法をとります。
- 画角を広角にする
- シルエットを分離する
- 目線をぶつかり合うようにする
対角線構図やシンメトリー構図を活用して対立を表現することができます。
①シルエットを分離する
シルエットを完全に切り離して対峙させると関係性が絶たれて緊張感が出ます。
②広角で距離を感じさせる
広角で捉えると互いの距離は実際よりも遠くに感じさせることができます。
離れているものには対立の関係を感じるので、敵対させたいなら視覚的に離すと効果的です。
③モチーフの色、形、質感を変える
対立関係をより強調したいのであれば、色や形(シルエット)で差別化しましょう。
対比で関係を見せる方法
天と地、海と空、正義と悪・・・などは構図で対比関係を演出することで持ち味を出すことができます。
- 大きさ色、形、明るさなどの異なるモチーフであれば似たイメージを捉えて共通性を出す
- 大きさ、色、形、明るさなどにギャップを効かせて対比する
①二分割構図
画面を横や縦に分割する構図です。
この構図は似て非なるものの対比や二つの世界を表現したりと、分けられた双方の対比性を高めるために使われます。
②対称構図
均等に二分割した構図は対称構図と呼ばれます。
分割された領域の分離が色濃く出るので、対比効果が強まってドラマ性が増します。
まとめ
それでは本日のまとめです。以下のことについて学びました。
本日のハイライト
親密な関係を見せる方法
- 望遠で捉える
- シルエットを重ねる
- 目線の高さや視線を合わせる
敵対する関係を見せる方法
- シルエットを分離する
- 広角で捉える
- モチーフの色、形、質感を変える
対比で関係を見せる方法
- 画面を縦や横に分割する
- 画面を均等に二分割する
いかがだったでしょうか?これまで、キャラクターの関係性を演出する構図について「よく分かっていなかった」という方もいたのではないでしょうか。
ですが今回の学習で親密、敵対、対比の関係性の構図の作り方について理解が深まったなら幸いです。
本記事で本書が気になったという方は、ぜひ手に取って読んでみることをオススメします。
イラスト解体新書
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以上フォックスでした
それではまた!