どうやったらフリーランスになれるんだろう?
どんな準備がいるのかな?
何か良い参考書はないのかな?
今回はこんな悩みに回答します。
こんにちは、フォックスです!今日もクリエイティブしていますか?
フリーランスを目指しているアナタに、今回はフリーランスのイラストレーター高田ゲンキ氏の「世界一わかりやすいフリーランスの教科書 1年生」をご紹介します。
本書の著者である高田ゲンキ氏は20代で会社を退職してフリーランスのイラストレーターとして独立し、現在はドイツのベルリンに住みながら時間と場所に縛られない生活をしています。
そんな著者が同じくフリーランスを目指す人たちに向けて、過去の体験や他のフリーランサーの例も交えながら丁寧に解説してくれています。
前回の前編の記事ではフリーランスのメリットとデメリットや、フリーランスをやるならどんな仕事を選べばいいのかについて解説しました。
後編の今回は、フリーランスになるためにどんな準備が必要なのかについて紹介します。
それでは今日のお題です。
独立前にしておくべきこと
著者がすすめる、フリーランスになる前の準備を次の3つの項目にわたって解説します。
自分に足りない能力を身につける
独立前はフリーランスとしてしたい職種について自分に足りない能力を身につけましょう。
アナタのなりたい職種に対して、次のことを調べ必修要素を明確にしましょう。
- 学校や講座に通う必要があるか。独学でも習得できるのか。
- 資格がいるのか。なくても働けるのか。
イラストレーターである筆者は会社員時代に基礎画力とデジタルスキル、営業力の3つに時間とお金をかけて獲得しました。基礎画力は絵画教室で学び、デジタルスキルや営業力は会社でのスキルがそのまま役立ったそうです。
作品を用意する
特にクリエイティブ系の職種スキルは実際に制作して作品を作りましょう。
- 時間がかかっても自分の実力以上のものを作り続ける
- イラスト、デザイン、写真はストックサイトに登録する
イラストレーターである筆者はイラストを毎日、それも何日もかかる壮大なイラストを何度も描くとのことです。そして描いたらストックフォトサービスにアップします。
ストックフォトのメリットは収益が発生することです。将来の自分の不労所得になる可能性があるので、大きなモチベーションになるといいます。
税金、保険、年金関連の手続きを知る
フリーランスになるのであれば、退職後に次のことについて手続きをしましょう。
税務署に書類を出す
開業届と青色申告承認申請書
開業届とは税務署に個人事業主として事業を開始したことを申告する書類です。
提出期限は開業から1か月です。開業者の義務なので必ず提出が必要だそうです。
青色申告承認申請書は、確定申告で青色申告の利用する場合に税務署に提出する書類です。こちらの提出期限は開業から2か月です。
健康保険・国民年金に加入する
退職すると会社員で加入していた社会保険がなくなるので、退職したらすぐに健康保険に加入しましょう。
同じく会社を退職したら厚生年金はなくなるので、自分で国民年金に加入しなければなりません。
活動拠点を決める
フリーランスになったら活動拠点を決めることになります。いくつかのパターンが考えられます。
- 東京近郊で賃貸を借りる
- 東京近郊でシェアハウスに入る
- 東京近郊で実家に住む
- 地方で賃貸を借りる
- 地方でシェアハウスに入る
- 地方で実家に住む
これはやる仕事や人によって異なると思います。本書では次の基準で考えると良いと紹介してくれています。
チェックポイント① リモートワークが可能か
アナタが希望する職種がリモート可能かどうかを考えてみましょう。
リモートができるなら拠点を自由に決めることができますが、できなければ業務ができる地域を拠点にする必要があります。
チェックポイント② 都心か地方か
もしリモートが可能なら拠点の選択肢は無限に広がります。
- 両親や親せきに近い地元を拠点にする
- 利便性を求めて都心を拠点にする
- ランニングコストをおさえるために地元を拠点にする
チェックポイント③ 住居とオフィスを分けるか
駆け出しフリーランスは資金が限られているため、在宅で仕事をする場合がほとんどです。
ただ次のような条件では、住居と仕事を分けることを検討したほうがいいそうです。
- チームで仕事をする
- 小さい子供があいる
- 撮影スペースがいる
- オフィスで頻繁にミーティングが必要
- 大型の機材が必要
- 音楽制作をしており防音室が必要
著者の場合は家族と一緒に過ごせるため自宅で仕事をすることにしたそうです。
作業環境を整える
最後に作業環境作りについて解説します。
パソコンを買う
パソコンを買いましょう。選ぶポイントは次の3つだといいます。
- メーカーと機種
- スペック
- 値段と予算
メーカーはWindowsかMacになります。自分が志望する職種でどちらが使われているかで選びましょう。
スペックは高ければ高いほど良いのですが、自分の仕事に見合うスペックのモデルを選びましょう。
スペックを見るときはCPUとメモリ、ストレージ(HDD、SSD)の意味を抑えておきましょう。例えるとCPUは頭脳、メモリーは作業スペースの広さ、ストレージは本棚です。
例えば同じMacBookを選ぶとしても、記事執筆中心に使用するならMacBook、動画編集で使用するならCPU・メモリー・ストレージが上回るMacBook Proが良い、という具合です。
本日のハイライト
ここまでフリーランスになる前の準備について学んできました。本日のまとめです。
独立までの準備
- 志望職種に必要なスキルや資格があれば(会社員時代に)習得する
- (クリエイターなら)作品作りをする
- (会社を辞めたら)税務署に開業届と青色申告承認申請書を提出する
- (会社を辞めたら)国民年金と国民健康保険に入る
- (会社を辞める前に)活動拠点を決める
- 作業環境を整える
今まで、フリーランスになるまでにどういう準備が必要か今までよくわかりませんでしたが、この記事で具体的な準備内容がわかってきたと思います。
会社のいる間に出来ることと、辞めてからすべきことが明確になりました。
私は3DCGモーションデザイナーです。資格は不要ですが作品作りやポートフォリオが必要です。
拠点については、賃貸はフリーランスだと借りにくいそうなので会社を辞める前に借りるべきだと思いました。
本書はこの他にも、フリーランスのマーケティングや営業方法、仕事のやり方についても解説されています。
記事ではとても紹介しきれませんので、気になる方はぜひ本書を読んでみることをおすすめします。
今回は以上です。
このブログではクリエイティブな情報を発信しています。私のやる気アップとよりよい記事制作のために、ぜひ別の記事も読んでいただけるとうれしいです。
それではまた次の記事でお会いしましょう!