アナタは絵を描いていて、次のように思ったことはないでしょうか?
自分の絵がどうも映えない
どうしたら「映える」絵が描けるんだろう?
こんにちは、フォックスです!
今日もクリエイティブしてますか?
自分の描いた絵が映えない。そんな悩みを持つアナタにとっておきの本があります。
今回は山口真理子さんの「イラスト映えBOOK 魅せるイラストのアイデア65」をご紹介します。
山口真理子さんはグラフィックデザイナー兼イラストレーターで、企業でデザイナーやイラストレーターとして活躍後、会社を立ち上げたり学校の講師をしている実績があります。
本書には、65項目のイラストが映えるコツが解説されています。
全ては紹介できませんので各章から抜粋して紹介します。ぜひ最後まで読んでもらえると嬉しいです。
本日のお題です。
コンポジション
第1章ではコンポジションついて解説しています。
コンポジションとは構図のことで、絵や写真のフレーム中に絵や図形を配置して画面を構成することです。
限られたスペースでいかに映える絵にするかは、主題を何にするかということや配置や強弱の付け方、整理が大事です。
ここでは「枠からはみ出す」方法を紹介します。
例えば下の絵。この絵は広い空間を表現しようとしたものです。
ちなみにこれは悪い例です。どこが良くないでしょうか?
ちょっと考えてみてください。
BADなポイント
- 木や花びらがおとなしい
- 人物がこぢんまりしている
- 枠内の範囲までしか空間を感じない
このような場合は思い切って枠からはみ出しましょう。
GOODなポイント
- カンバスを広げると枠の外の空間までしっかり感じる
- 花びらに大小をつけてダイナミックにする
はみ出すことによって枠外に広がる世界を印象づけることができます。
カタチ
第2章ではカタチについて解説されています。
カタチを操ることが絵作りの基本です。
カタチがあいまいな状態で描かれた絵は、説得力がないぼやけた印象になってしまいます。
整えたり、くずしたり、大げさにしたりして目的に合わせてしっかり操ることが大事です。
例えば「ルーズにくずす」を紹介します。この絵を見てください。
この絵はどこが悪いでしょうか?
ちょっと考えてみてください
BADなポイント
- ポーズがカタイ
- 正面すぎる
- 整いすぎている
衣装やポーズが整いすぎていて身近な感じがしません。そこでくずしたのがコチラです。
GOODなポイント
- 力を抜いて自然な動作に
- 体をナナメにした
- バッグを肩からおろして手に持たせた
このように力みのないくずしをすると、自然なリアルさになります。
テクスチャ
第3章はテクスチャについて解説されています。
テクスチャって何?
テクスチャというのは物の表面の質感や手触りという意味です。
時間をかけて描いたのに手抜きに見えてしまう絵というのは、ツールや画材の選択に問題があり、風合いや味わいの表現が解決方法だと言います。
解決方法の一つとして、今回は「パターン塗り」を紹介します。下の絵は単調な塗りの絵です。
BADなポイント
- ベースカラーと影が普通すぎる
- 人物をもっと華やかさが足りない
これをパターンで塗ってみました。
GOODなポイント
- 幾何学的なグラフィックを入れる
- 非現実的な印象で「特別感」を作った
- 線・塗り・背景・余白がひとつの平面にまとまる
カラー
第4章はカラーについて解説されています。
線画までは良かったのに、色を塗ったとたんにイマイチな絵になってしまったなあと思ったことはないでしょうか?
それは色の組み合わせや、色のグループ、色数選択に指針を立てると改善できると言います。
ここでは相対色のコントラストで見せる方法を紹介します。
相対色を使えば互いの色の発色良く見せ、引き立て合う効果があります。
相対色を探すときは12色相環図を使います。
ベースの色と対極の色を探し、その両隣くらいまでを許容範囲として選ぶと良いです。
これを参考にして描いた絵がこちらです。
逆相の色同士が互いを引き立ててくれたかと思います。
モチーフ
第5章はモチーフについて解説しています。
線画の段階でイマイチだと感じたなら、発想の転換や着眼点の見直しが必要なタイミングdす。
モチーフ選びやディテール表現などを見直し、少しのアイデアで全く違った絵に変わらせましょう。
ここでは、そのアイデアの一つ「横顔の魔力」を紹介します。まず悪い例の絵です。
例えば表情を見せたいと思うと、自然と正面向きの絵を描いてしまいがちです。
BADなポイント
- 体が正面でぎこちない
- 目線の先と相手と向き合いすぎている
これを横顔にします。
GOODなポイント
- 横顔と目線がミステリアスさや駆け引きを感じさせる
- 体のラインとポーズが映える
全てを見せないようにして想像する余地があると、魅力が増します。
演出
さてもう一息です。最後は演出です。
絵で「何かが足りない」「ここだけマッチしていない」と感じているのは、気配り不足です。気配り不足で損をしている絵が多いと著者は言います。
1番の改善方法は「演出力」です。演出ひとつで一気に「映える」絵にしましょう。
その一つの方法が線幅の違いです。
線の違いから感じる印象というのは、塗りや構図から感じるものよりも強く影響します。下の図を見てください。
左の絵は線が太く濃くインパクトが強い印象、右の線の方は温かみの印象があります。
線幅ルールを取り入れることによって世界観に秩序を与えます。
GOODなポイント
- 太い線、中位の線、細い線で描いている
- 先幅が整理されたことによってシーンの説得力がアップする
- ディテールや細かいニュアンスが出る
本日のまとめ
さて、本日はたくさん勉強しました。まとめです。
まとめ
- コンポジット
- 何を主題にするかで強弱のつけ方、構図や配置などといった全ての判断基準になる
- カタチ
- 整えたり崩したりするなど目的に合わせて操る
- テクスチャ
- 絵柄との相性を見極めればガラッと印象を変えられる
- カラー
- 組み合わせが無限大だからこそ基準設定が大事
- モチーフ
- モチーフの選択は取捨選択で、その絵に本当に必要なものを見極める
- 演出
- 良いところを最大化して不要なところを省き、曖昧さを無くして深みを与えるなど、演出個そ絵を映えさせる最重要項目
いかがだったでしょうか?
この記事を読むまで、良い絵が何か良く分かっていなかったと思った方もいたのではないでしょうか。筆者もその1人です。
ですが、本書のわかりやすい解説のおかげで絵が映える要素を知ることができ、自分の絵にさっそく反映させることができそうです。
本書にはこの記事に書いたようなアドバイスが65個も解説されています。
もしこの記事で本書が気になったら、ぜひ手に取ってみることをオススメします!
イラスト映えBOOK ちょっとしたコツであなたの絵が見違える 魅せるイラストのアイデア65
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それでは次回の記事でお会いしましょう!