- デッサンが苦手・・・
- どうやったらデッサンが上達できるんだろう?
- 何かおすすめの学習方法があったら知りたい!
絵を描くのは好きだけどデッサンが苦手だという人は多いのではないでしょうか。
こんにちは、フォックスです!
ゲーム業界でデザイナーや管理職をして20年ほど働いている会社員です
私はデッサンがとっても苦手です。学生時代にはデッサンを怠ったせいで、ゲーム会社になかなか就職できずに苦労しました。
そこでこの記事では、デッサンがうまくなりたい人や苦手な人向けに、プロダクトデザイナーの白井岳志さんの『プロダクトデザイナーが教える なるほどデッサン』をご紹介します。
本書の著者の白井岳志さんは武蔵野美術大学を卒業後、自動車メーカーのデザイナーを経て独立し、プロダクト、グラフィック、映像、CG等のさまざまな分野でデザインをされています。
この白井さんのデッサン法『なるほどデッサン』がとても面白くてわかりやすかったので、要約して説明します。
本書を読めば、あなたのデッサンに対する苦手意識を克服できるかもしれません。
はじめに、なるほどデッサンについて解説します。
一般的にデッサンというのはモノをよく見て写すことだと思いがちですが、「どうよく見いたらいいのか」という「見方」についてはよくわからないのではないでしょうか?
著者いわく、デッサンではこの見方のほうが大事だといいます。
この見方とはモノの仕組みを理解することです。
モノの見方を理解することによって、絵を描くときに迷ったり漠然と手を動かすことがなくなります。
今までデッサンって見ているモノを模写することだと思っていた
モノの形の仕組みを理解する上で、基本とするのは立方体と円柱です。
立方体と円柱はさまざまな形に派生することができます。
これができると、身の回りのモノが立方体や円柱に分解して把握することができるようになります。
スマフォはよく見たら立方体だし、マグカップは円柱からできているように見えるね
著者は一般的なパースより、なるほどパースを使うことをすすめています。
その方が絵を描くときの心理と行動に適しているからだといいます。
一般的なパースは「消失点」や「アイレベル」を設定して間接的に作画する方法ですが、
普通、人が絵を描くときは直接モノから描きますよね
一般的なパースはモノ以外の線も描くたため心理と行動に連動しにくく、手に馴染みにくいと言うのです。
それよりも一般パースのルールを利用して直接モノを描くなるほどパースは、行動的にも心理的にも馴染みやすい方法だと解説されています。
それでは、なるほどパースで基本となる立方体と円柱の描き方のルールを説明します。
立方体の描き方のルールは次です。
立方体のルール
- 立方体の基準は一番手前の角の「Y」
- 「Y」のそれぞれの角度は90°より大きくする
- 「Y」と並行する辺は「Y」に近づく
なぜ「Y」の角度を90°以上にするのかは本書で確かめてほしいです
では、このルールを実践して立方体を描くとどうなるか手順を解説します。
立方体の一番手前の角を90°より大きめに描きます。
基準のYの辺と並行する辺をYに寄せて描きます。
続いて円柱のルールを解説します。
円柱のルール
- 円柱の中心は中心軸
- 楕円の長軸は円柱の中心軸に対して常に直角になる
- 円柱の楕円は目線から遠くに行くほど丸く小さくなる
- 楕円の長軸の端同士をつなぐ
こちらも実践してみます。
円柱の中心に基準である中心軸をとります。
天面と底面に中心軸に対して左右対称の直角線を描きます。
天面と底面に楕円を描きます。底面の楕円は天面より丸く小さく描きます。
楕円の長軸の端を繋いだら完成です。
以上、今回は上手く描けない人や苦手な人に『プロダクトデザイナーが教える なるほどデッサン』のなるほどデッサンをご紹介しました。
- なるほどデッサンは「モノの仕組みを理解して描く」ことである
- なるほどパースは一般的なパースを逆説的に捉えて描く手法
- モノの形を立方体と円柱に単純化すると形状を把握しやすくなる
なるほどデッサンは従来の見て写すデッサンではなく、一般的なパースを基準としてモノから描く手法です。
この記事を読んで、もっと詳しく知りたい人は手にとって読んでみることをおススメします。
プロダクトデザイナーが教える なるほどデッサン
今回は以上です。このブログではクリエイターやデザイナーを目指す初心者向けに、お絵かきスキルアップに役立つ記事を書いています。ブックマークやフォローよろしくお願いします。