こんにちは、フォックスです!
今回はイラストレーターのさいとうなおき先生の著書、「うまく描くの禁止 ツラくないイラスト上達法」をカンタンに紹介します。
本書はさいとう先生の絵の描き方、イラストレーターとしての行動、マインドなどのアドバイスがぎっしり詰まった全クリエイター必見の内容です。
本書は全6章構成です。前回の記事では前半の1章から3章までの中からトピックを解説しました。
今回は後半として、第4章から第6章の中から私が特にアナタに共有したい内容について解説します。
絵の才能がない人はどうしたらいいのか?
たくさん描いてるのにうまくならない・・・自分には絵の才能がないんだろうか?
本書の第4章では、こうした絵がどうしてもうまく描けない悩みへの対処方法について解説されています。
絵に才能はいらない!
絵を描いていると、あなたも自分の能力を疑問を抱いたことは一度や二度はあるのではないでしょうか。
これに対する先生の答えは、こうです。
「絵に才能はいらない!」
才能が無くても確実に成長スピードを上げる方法があるといいます。それはいつもと違うことをすることが大事です。
具体的には次の3つの方法です。
- 線の太さを変えてみる
- 色を変えてみる
- 描く手順を変えてみる
絵は才能がなくてもできる!勇気づけられました
線の太さを変えてみる
あなたは線の太さを意識的に変えてみたことがあるでしょうか?
線の太さや濃さ、色を変えるだけで、相手に伝わる感情をコントロールすることができます。
いつも同じ線の太さ、濃さ、色で描いてきたけど、それが成長の行き詰まりの原因だったかもしれない
色を変えてみる
次の方法はいつもと色を変えてみること。絵は的確な色で描けていれば、形が崩れていても気にならないほど強力だといいます。
自分の好きな画集や写真集などの色だけを真似する方法をオススメしています。真似してみることで、自分の色のイメージを広げることができます。
今後はもっと資料をたくさん「観よう」
描く手順を変えてみる
「なんかうまくいかない」と思った時は、いつもの手順を変えてみると思わぬ突破口が開けます。
イラストを描く時に、大多数の人は線画を描いてから色を塗りますが、先生は色を塗ってから線を描くそうです。
何度やっても線で気に入った形を表現できなかったそうですが、色を塗ってから修正したら気に入った形にできたそうです。
先生はその時に、自分が色を塗った状態からなら気に入った形に修正できると気づいたのです。
今後は違った方法も意識的に試しながら描いてみよう
絵を描くことが辛い時は?
絵を描くのが辛くなった時はどうしたらいいんだろう?
第5章では、あなたが絵を描くのが辛くなったりスランプに陥ってしまったときの対処方法について解説されています。
うまく描くの禁止
絵を描くことが辛い時はうまく描こうとするの禁止です。
この本のタイトルでもある「うまく描こうとするの禁止」ですね。先生の伝えたいことの核心となります。
絵を楽しむためには次の3つのステップが大切とのことです。
- ハードルを下げる
- いつもと違うことを試してみる
- レタッチする
1 ハードルを下げる
絵を楽しく描くためには、難しく考えすぎないことが大切です。
例えばラフで満足してしまい、そこから筆が進まないのならそこで満足し、最初から高くジャンプしようとしないでください、と先生はいいます。
それで何度も作品を作っていくと、ラフだけで物足りなくなっていきます。そうしたら、それが成長のタイミングです。今までやったことがなかったことをプラスαし、それを繰り返しているうちに、すごく高みに達することができます。
また、上を見たらキリがありません。今の自分の実力を自分で認めてハードルを下げることも大切です。
人と比べるクセをやめて、自分のハードルを見つけて跳んでみることにしよう
2 いつもと違うことを試してみる
いつもと違う手順をイラストに加えて変化をつけることもススメています。
同じ手順を繰り返しやっていると、「制作」ではなく「作業」になってしまっていることがあるからです。
先生がゲーム会社にいた頃に、キャラデザインをする時に「キャラの名前をそれっぽく装飾文字で描く」という遊びが流行ったそうです。これだけで単調な作業が一変してデザインの楽しさが増えたのだといいます。
絵を描くことが「作業」になってしまわないように、変化をつけることを意識しよう
3 レタッチする
お手軽に自分の成長を実感できるのがレタッチです。
絵を楽しむためには、自分の成長を感じられることが必要不可欠です。そのためには昔の絵をレタッチするのは「成長の確認」にとても有効です。
先生は、辛いことはなるべく避けて何よりも絵を楽しむことを一番に考えているといいます。
そうすると楽しいからどんどん描き、どんどん描くからうまくなる循環に入ることができるからです。
あなたも「絵を描くのが楽しくない」と感じたら、うまく描くのを禁止し、楽しみましょう。
レタッチは楽しいし自分の成長を確かめることができる
周りから反対されたら?
イラストレーターになりたいと言ったら、周りから「無理だ」か、「そんなの慣れるのは一握りだけだ」と言われてしまった
最後の第6章では、あなたがクリエイティブな活動を続けるために、知っておいてほしいことを解説されています。
反対意見から逃げろ!
もしあなたの周りに、「無理だ」とか「やめろ」などと言う人がいたらその人から遠ざかってくださいと先生は言います。
その理由は次の3つです。
- あなたの成長が怖いだけだから
- 「できない」と言ってくる人は未来のあなたを知らない
- 「できない」と言ってくる人は経験者ではない
理由1 あなたの成長が怖いだけだから
「あなたにはできない」と言ってくる人は、なぜいるのでしょうか。理由は、その人があなたに成長してほしくないからです。
先生曰く、その人の思考は「爬虫類脳」です。
爬虫類脳は「安全でいたい」という意識や、生命を維持する役割を持っているそうですが、この人は「変わらないこと」を最優先としています。「変化」を「危険なこと」だと認識しているのです。
この脳の持ち主は新しいことを嫌います。それも自分だけが嫌いだけならともかく、周りの人間にまで「無理」「やめよう」と発言して影響を及ぼします。
もし、あなたの周りにマイナス発言をする人がいたら遠ざかりましょう。
逆にこういうことを言われるようなら、あなたは成長しており、新しいことにチャレンジできているということです。
私も学生の時に将来クリエイターになりたいと言ったら、クラスメイトにオタク呼ばわりされた記憶があります
理由2 「できない」と言ってくる人は未来のあなたを知らない
「できない」と言ってくる人は、今のあなたの実力だけを見てアドバイスしていますので、耳を貸す必要はありませんと先生は言います。
例えば、あなたは初めから鉄棒の逆上がりができたり、補助輪なしで自転車に乗ることができたでしょうか?
できないから諦めるのでなく、未来の姿やできるようになった自分の姿を想像して、チャレンジしたからできたのだと思います。
もし「できない」と言ってくる人がいたら、その人の言葉は聞き流しましょう。
例え今はできなくても、成長した未来の自分は絶対にできる、そう自分に言い聞かせませしょう。
自分は諦めなかったからクリエイターになれたのかもしれない
理由3「できない」と言ってくる人は経験者ではない
「できない」という人の中には、あなたのことを本気で心配してくれる人の言葉もあるかもしれませんが、話半分に聞きましょう。
その人たちは、自分やあなた自身がよく知らない道に行こうとしているのが不安だからです。
その言葉はあなたの心を打つかもしれません。しかし、先生はこう問いかけてきます。
「あなたにアドバイスしてくれているその人は、あなたが目指す道のプロフェッショナルでしょうか?」
多くの場合は違うのでないでしょうか。ですから、あなたを心配してくれる人からのアドバイスも話半分に聞き流し、なるべく距離を取りましょう。
あなたの未来の可能性と、これから花開く才能を大切にしてください、とさいとう先生ならではのアドバイスをしてくださっています。
どんなに仲が良くても人の夢にダメ出ししたり、足を引っ張るような人とは付き合わないようにしよう
まとめ
今回は後半の第4章から第6章までの内容から抜粋しました。本書の言葉をまとめます。
まとめ
- 絵に才能はいらない!
- 絵に才能はいらない。線の太さや色、描く手順をいつもと変えてみるなど、発見を増やすことで成長スピードを上げることができる。
- 絵を描くのが辛くなったらうまく描くの禁止!
- ハードルを下げたり、いつもと違うことを試したり、レタッチするなどして絵のを描く楽しさを取り戻そう。
- 反対意見からは距離を取ろう
- 「できない」と言ってくるような人の意見は聞き流し、あなた自身の成長と可能性を大切にしよう。
前後編にわたって「うまく描くの禁止」を紹介しました。
本書を読んだことで、私は自身の絵の描き方だけでなく、考え方、行動について改めて見直すキッカケを得ました。
私も絵を描くのが楽しくなくなって描けなくなった時期がありました。その原因も、本書のさいとう先生のわかりやすい解説で気づくことができました。
もう描けない理由を悩む必要はありません。これから意識的に行動して改善していこうと決心しました。
本書はこれから絵を描く人も、バリバリ絵を描いている人も、本気でプロを目指す人にも、全ての絵師の指針となるような内容だと思います。
本書を手に取れば、あなたが悩んでいることが解決するかもしれません
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。以上、フォックスでした。それではまた!
うまく描くの禁止 ツラくないイラスト上達法
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